プロローグ
令和5年の春先前。





いざ出発
須佐神社のある出雲市佐田町は、
出雲市の南、山間に囲まれたところにあります。
ひっそりとした町並で、
あまり賑わっているようには見えませんが、
無料の駐車場も完備されていました。
周辺案内図もありました。
温泉もあるようなので、
参拝のあとに一風呂浴びるのも良いかもしれません。
駐車場から須佐神社へと向かう道を歩いていると、
東西南北を干支で示した円形の方位計がありました。
スサノオのいる須佐神社の方向と、
アマテラスのいる立つ天照社の方向を示すために作られたようです。
須佐神社と天照社は同じ位置ではなく、
お互いに向き合っている、つまり180度反対方向に建っているそうです。
須佐神社の境内へ
まずは須佐神社へ参拝。
須佐神社の鳥居はそれほど大きくはありません。
鳥居をくぐると、
すぐ右手に手水があります。
岩を利用した手水で古風な趣があります。
さらに進むと、
境内の中ほどに随神門がみえます。
また境内には、
「須佐の七不思議」と書かれた看板も掲げられていました。
一番最初に書かれていたのは、「塩の井」。
境内の井戸の水が出雲大社近くの稲佐の浜につながっており、
そのため塩味がする、というものです。
こちらがその「塩の井(塩井)」です。
説明によると、さきほどの説明と同じく、
「塩井」と呼ばれているもので、出雲大社近くにある海岸「稲佐の浜」と
とつながっている、とのことでした。
「稲佐の浜」とは10月の神無月に、日本中の神様が出雲に集まる際に
たどり着く浜辺です。
海とつながっているため塩分がある、と書かれていましたとおり、
確かに掬って飲んでみると、かすかにしょっぱく感じました。
いよいよ本殿へ
そして、こちらが本殿です。
大きくはありませんが、
立派な大社造りの形をしています。
千木を見ると、男木です。
「須佐能袁命〈須佐之男命〉」 (すさのをのみこと)をご祭神として
祀っているそうです。
ご神木
本殿の後ろに回ると、
大きな杉の木が現れます。
こちらがご神木です。
ご神木は周囲を柵で囲まれており、
直接手を触れることはできません。
有名スピリチュアリスト・江原さんが参拝している、
という噂が広まり、
ご神木の杉の皮を剥いで持って帰る参拝者が増えたために、
近づけないようにしているとのことです。
直接手を触れることはできませんでしたが、
清々しい空気を感じることができました。
樹齢1300年と言われています。
太い根っこと、苔が、
ご神木の年月の長さを現していました。
いいことが起きますように・・・と少々御利益を願いましたが・・・
【お守り」「大杉さんの木精」】
再び本殿へ
ご神木の大杉を拝見したのち、
再び本殿へと戻ります。
本殿横を見学したのち・・・
参拝のために正面へと戻ります。
出雲大社ほどではありませんが、
太い、大きなしめ縄が掛けられていました。
二拝二拍手一拝をし、
「4月の転勤がうまくいきますように・・・」
と再び御利益のお祈りをしました
本殿にお詣りし、
社務所の近くでしばし休憩しました。
平日でしたが、多くの方が参拝に来られていました。
天照社へ
須佐神社を参拝したあと、
反対側に建つ「天照社」へと向かいました。
古い狛犬さんにも会釈をしました。
以前、見知らぬ参拝者の方から、
「古く造られた狛犬はお尻が上に上がっている」と聞いたことがあります。
逆に、新しい狛犬はお尻が下がっているそうです。
こちらの狛犬はお尻が上がっているので、
古く造られた狛犬なのでしょう。
苔が群がっていることからもそれがわかります。
狛犬さんの前を通過し、
いよいよ本殿へと向かいます。
天照社は小規模の本殿ですが、
新しい建物でした。
近年、建てられたものなのでしょう。
小規模ですが、
きちんとした大社造りです。
天照大神を祀っているので、
千木は女木となっていました。
しめ縄は小規模で、シンプルなものでした。
社の中が何か見えるのですが、
よく分かりませんでした。
天照社を一歩出ると、
山や畑、川といった田舎の風景が広がっています。
のんびりとしたのどかな感じが漂っており、
神社を参拝した清々しさと相まって、
ゆったりとした気持ちになることができます。
終わりに・・・
須佐神社の参拝を終え、
家路につきます。
この4月は、久しぶりの転勤となることもあり、
気もそぞろです。
近くには出雲須佐温泉ゆかり館という温泉や食堂施設もありましたが、
こうした気持ちを落ち着かせられず、立ち寄りませんでした。
これからどうなるのか、
一抹の不安があります。
でも・・・
幸いなことに須佐神社で引いたおみくじが
なんと「大吉」
私の人生で、大吉が出たのは数えるほどしかありません!
ひょっとしたら転勤があってもなんとかなるかもしれない・・・
そんなかすかな希望を持ちながら、
家路へとついたのでした。
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