仕方なく、買い物がてら島根県出雲市へ行くことにしました。
ただし、買い物だけではつまらないので、
以前から行ってみたいと思っていた「しまね花の郷」も訪れることに。
「しまね花の郷」は出雲市の郊外、西よりにある
花の鑑賞を楽しむことができる島根県の施設です。![]()
規模はそれほど広くはないですが、
新しい立派な建物で、駐車場も広いです。
駐車場から建物へ向かう花壇には、
紫と白の葉牡丹が植えられていました。
「しまね花の郷」がすごいのは、
絶滅保護種「トキ(朱鷺)」を観察できる施設があることです。
トキといえば佐渡が有名ですが、
佐渡以外に複数のトキ保護施設があり、
「しまね花の郷」もその一つなのです。![]()
中は半円状のような形をしており、
キレイな施設でした。
半円状の廊下に、
数々の花が飾られています。![]()
この「しまね花の郷」は、
島根で生み出されたオリジナル紫陽花を創った施設として有名です。
「万華鏡」、「美雲」、「銀河」という名前の紫陽花ですが、
本当にきらびやかで美しい紫陽花です。![]()
その影響でしょうか。
今回展示されている数々の花々も変わった花びらをしているものが多かったです。
この日は特別展示「パンジー・ビオラ展」も開催されていました。
淡い色をした可愛らしいものがあり
いろいろな名前の付いたビオラやパンジーが展示されていました。
どうしたらこのゆな花柄が生み出されるのでしょうか?
不思議ですね。![]()
紫から淡い青へと変わるグラデーションが美しい。
心が洗われるようです。![]()
単色に近い濃い色の花もあります。
ビオラやパンジーは品種が多いと言われていますが、
本当に数々の色のものがありますね。
回廊から外に出てみると、
大きな花壇もありました。
こちらにも紫と白の葉牡丹が植えられています。
円錐形の塔のある花壇に近寄ると、
葉牡丹や菜の花を初め、数々の花が植えられていました。
先ほどの回廊に戻り更に進むと、
ガラス温室へたどり着きます。
中に入ると、色とりどりの花々や木々が見えました。
ガラス温室内は、つづら折りの道を進んで行くような進路となります。
外から眺めたガラス温室です。
それほど大きな施設ではないので、
10分ほどで通過することができます。
園内看板を見ると、
この先にトキの保護施設があるようです。
約5分ほど歩くと、
トキの保護施設が見えました。
「出雲市トキ分散飼育センター」というのが正式な施設名のようです。
中に入ると、
大きな網越しに四羽ほどのトキが歩いていました。
学名「ニッポニアニッポン」。絶滅危惧種です。![]()
トキというと、
羽がトキ色と呼ばれる薄いピンク色と思ったのですが、
少し灰色がかった羽が混じっています。
これは、繁殖期になると、頭部から首にかけて出る黒い液体を
体に塗り付けているためです。
2月ころから春にかけてこのような色だそうです。
しがらくしたら、
こちらのほうに近づいてきました。
特有の長いくちばしが良く目立ちますね。
トキの入った檻は、
真ん中で断絶されており、
二つに分かれて飼育されています。
網越しに近くづいているこの二羽は、
仲の良い雄どうしだそうです。
仲が良いのであれば一緒の檻に入れてあげれば良いのに、
と思うかもしれませんが、近づきすぎると身体を傷つける可能性があり、このように分けるのだそうです。
トキの鳴き声の入った動画を撮影しました。
施設内には、
各種説明パネルがあり、
トキについて学ぶことができます。
骨格標本もありました。
トキの飼育施設を出て、
再びしまね花の郷の花壇へ戻ります。
こちらには、花で彩った花文字の花壇もありました。
年間を通じてレイアウトや文字を変えるそうです。
今回は受験シーズンを考慮してか、
「合格」の文字となっていました。
「しまね花の郷」は、
鳥取県にある「とっとり花回廊」のような
巨大施設ではなく、こじんまりとした施設です。
しかしながら、
入場料も安く、またそれほど歩くことなく花を楽しめること、
何よりも「トキ」を眺められるという点が素晴らしいと思います。






























