西土佐のいわき食堂で四万十うどんを食べ終え、
いよいよ宿泊地である中村へと向かいます。
四万十川沿いの国道441号線を南下します。
途中、道路工事のため50分間の通行止め区間があることが分かり、
通行可となる時間に合わせるために途中休憩。
無人の休憩所「中半休憩所」でクルマを停めました。

 

東屋とベンチが設置されています。

 

中半休憩所から見た四万十川の風景です。

この休憩所から四万十川を見るのは初めて。

 

 

四万十川を見るときのポイントですが、川だけでなく、

空や雲も見るべきだと思います。

四万十川の上空は気流が早からだと思いますが、

曇の流れが速いのです。

白い曇が流れる様子は、アルプスの少女ハイジのオープニングを

思わせます。

 

また、流れる曇が山に落とす影も見所です。

南国高知は日差しが強いので、曇が山に落とす影も濃い色をしています。

曇の流れに合わせて、影も動いていく様子も見る価値があると思います。

 

 

こちらは、有人の売店のある休憩所。

三山ひろしさんの「四万十川」の歌詞が顕彰されていました。

 

水害で破損した沈下橋の補修工事も見えました。

白い部分が補修された箇所だど思いますが、

趣がないように感じます。既存の部分と同じような色にできないのでしょうか。

 

 

更に国道を南下し、中村まであと少しのとろのカフェの近くから撮影した四万十川です。

 

大きな川砂の白と川の青、空の青、曇の白、山や木々の緑、

心をゆったりとさせる風景です。

 

四万十川沿いには、段々となった石垣の上に立てられた家屋群があります。

国道441号線になってから、道路は改善されましたが、それ以前は

山が四万十川ギリギリまで迫っているためか道も狭く、

人が住むための家を建てようにも平地がなかったのでしょう。

所得が少なく、貧しい家もあったことが、小説「四万十川」でも描写されています。

 

今は四万十川も有名な観光地となり、人々の所得や生活も

変わったと思います。

それに伴い、四万十川の風景も、

雑木林が少なくなり、杉ばかり植えられたために、

明るい黄緑だった風景が、濃い深緑となり暗く感じさせるなど、

四万十川の風景も以前と違って見えます。

 

その地に住む人の生活が第一ですし、
観光客である私が偉そうなことは言えません。
でも、もうかつての四万十川は見られない・・・
昔の四万十川を見るには、小説の「四万十川」から
想像するよりほか、方法はないのかもしれません。

 

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