2月下旬。
新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言が出されている地域もあり、
遠出を控えて過ごしていましたが、「旅行好き」である性格を押さえることができるわけもなく、
日帰り小旅行をすることにしました。
特に目的地を決めるということもせず、広島県三次方面へとドライブ。
三次市内のディスカウントストアを何店か見たり、
三次ワイナリーへ行ったり、ブラブラと過ごしました。
昼近くになり、せっかく広島まで来たのだから昼食はお好み焼き、
ということになりました。
しかし、私には広島風お好み焼きにはトラウマがあります。
何年か前に、キャンピングフェスタに参加しようと広島へ向かうために
国道を走っていたとき、ふと道沿いにお好み焼きのお店を発見しました。
お昼も近いこともあり、早速入店。
中に入ると、近所の方々らしき人でいっぱい。
おでんを食べながら、お酒を飲んでいる人もたくさんいました。
「地元の人の御用達のお店」=「美味しいお店」という図式だった私には、
期待感が高まります。
メニューを見ると、広島風お好み焼きがありました。、
「広島の郷土料理とでもいうべきお好み焼きだったら、
当然に美味いだろう」という予測のもと、早速注文。
店主である初老のおばさんが目の前の鉄板で焼き始めました。
お好み焼きが鉄板で焼かれているのを見ながら、
今か今かと焼き上がるのを心待ち。
約15分くらいしてからでしょうか、
お好み焼きが仕上がった、というので速攻で一口食べると・・・
「!!」
(不味い・・・)
私は、広島市で育ったこともあるし、大阪府の大学にも通っていたこともあるので、
お好み焼きは好物な料理の一つ。
これまで大阪風、広島風を問わず、数々のお好み焼き屋を訪れましたが、
このお店ほど不味いお好み焼きを食べたことがありません。
「どうしたらこんなに不味く仕上げることができるのか?」
「美味いまではいかなくても、最低限の味に仕上げることができるのが
お好み焼きなのではないか?」という疑問が沸いてきました。
しかし、周囲を見るとお好み焼きを注文しているお客はいません。
ひょっととしたら、お好み焼きだけが不味くて、他の料理は美味しいのかな、
と思いました。地雷を踏んだ、というやつですかね。
結局、不味いお好み焼きを全て平らげ、そのお店を後にしましたが、
それ以来、広島風お好み焼きにはトラウマがあり、なかなか食べる勇気を持てないまま、
今日まで来ました。
この日も、「広島風お好み焼き」を食べるとは決心したものの、不安感は漂います。
お店選びが需要だな、と思いながら、三次の川沿いの道を走らせていました。
すると、川沿いの道から一段下がった道路にお好み焼きの看板を発見。
看板には、「お好み焼き まっちゃん」と書かれていました。
駐車場は、店舗横と少し離れた並びにあり、
比較的たくさんのクルマを停めることができます。
正面玄関の横には、焼きうどん、焼きそば、珈琲も出す旨の看板も掲げられていました。
ご覧のように、お店は一般住居風です。
家屋を改造してお店にしたという感じです。
店内に入ると、カウンター内に初老の女性が2名いらっしゃり、
元気よく「いらっしゃいませ!」のかけ声をかけていただきました。
お店の中は、カウンターは4~5席、
カウンターの他に、小上がりのテーブル席が3つあります。
メニューを見ると、
一般的な広島風お好み焼きが並んでいます。
オプションとして、肉玉、天ぷらなどを選ぶことができ、
選んだ数によって料金が追加されるシステムです。
ふとテーブルを見ると、メニュー表とは別のチラシを発見。
「唐麺」と大きく書かれています。
サブ説明には、「トウガラシを練り込んだメン」とも書かれています。
う~ん・・・気になる・・・ので、
これを注文。その他、一般の肉玉入りお好み焼きも注文しました。
鉄板で、店主らしき女性がお好み焼きを焼き始めました。
真剣な表情です。
時々、奥へと引っ込んで鉄板のあるカウンターはガランとしてしまいます。
のどかな感じが漂います。
できあがりました。
こちらが「唐麺入りお好み焼き」です。
中にあるそばが少し赤っぽい色をしています。
トウガラシを塗り込んでいるということなので、唐辛子の色が反映しているのでしょう。
こちらは一般的な肉玉入りお好み焼きです。
広島風の特徴であるそばも入っています。
唐麺入りお好み焼きの中身。
唐麺以外は一般的なものと変わりありません。
味は、適度な辛さが効いており、美味しいです。
一般的なお好み焼きも美味しかったです。
「お好み焼き まっちゃん」
下調べもせずに入ったお店でしたが、美味しかったです。
私以外にも3組のお客さんが来ており、繁盛しているようでした。
またお店の壁には、
「平成27年 綾瀬はるか様ご来店」と書かれた張り紙がありました。
綾瀬はるかさんは、広島県ご出身ですので、
何かの折に、このお店に立ち寄られたのでしょう。
どこの席に座ったのだろう・・・と想像してしまいました。
最後にお店を出る際、入店時と同様、お店の方から元気よく、
「ありがとうございました~」との声をかけていただきました。
また是非伺いたいものです。
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