例年より大雪が続く、一月の末日。
所用で島根県浜田市へ行くこととなりました。
今回は所用が済んだら浜田市のホテルへ一泊し、居酒屋さんにも行く予定です。
 
時間的にも余裕があったので、温泉にも立ち寄ることに。
道程的に良い、江津市にある有福温泉へと向かいます。
 
有福温泉は、鄙びた感のある小さな温泉街ですが、階段が多くあるため、伊香保温泉のような風情があります。
 
 
日帰り温泉の駐車場からの風景です。
温泉旅館のほか、共同浴場(日帰り温泉施設)があります。
 
駐車場には、洒落た灯籠が設置されています。
ちなみに、「有福」は「ありふく」と読みます。
 
早速、温泉施設へ。
正面に見える建物は旅館、右手に見える建物が共同浴場です。
階段を登っていきます。
 
階段を登った踊り場から見たところ。
狭い階段のため、少々不便かもしれません。
 
途中には「神楽殿」と呼ばれる建物があります。
観光客向けに石見神楽が上演されるのでしょう。
 
右脇にある階段を更に登ります。
 
駐車場を眺めたところ。
 
いくつかの旅館が見えます。
小規模の旅館ばかりですが、評価の高い旅館ばかりです。
評判の理由は料理、「ノドグロ」料理です。
プロテニスプレイヤーの錦織選手の好物として有名になった魚です。
島根県で取れる魚ですが、特に島根県西部の浜田市で取れるものは「どんちっち」というブランドが付いており、脂が乗り美味しいと評判です。
できれば食べたいのですが、高級魚のため値段が高く、なかなか食べる機会がありません。
この日も諦めました。
 
足湯ならぬ、「手湯」の施設もあります
 
階段を上りきる手前です。共同浴場が近づいて来ました。
古そうな建物です。
 
建物の壁には有福温泉と日帰り入浴施設の由来が書かれていました。
 
共同浴場「御前湯」の玄関です。
アーチ型の窓が、明治の雰囲気を醸し出しています。
 
玄関を入ると、番台があります。
「ブログで紹介するから(写真)撮らせて」と頼んで撮影させてもらいました。
伴段も雰囲気がありますね。
 
男湯の入り口。
 
女湯の入り口。
 
男湯ののれんをくぐって中へと入ります。
脱衣所は約8畳くらいの広さです。
 
鍵付きのロッカーもあるので防犯上も安心。
 
温泉成分表です。
 
浴室内へと入ります。
幸い、他の入浴客がいなかったので、撮影させてもらいました。
 
浴槽はそれほど広くなく、せいぜい6人くらいしか入浴できないでしょう。
浴槽の真ん中には大理石っぽいものがあり、そこから温泉のお湯が注ぎ込まれています。
掛け流しのようで、浴槽のお湯はなみなみとしており、たくさんのお湯が浴槽からあふれ出していました。

 

お湯はぬるぬる感がある泉質となっています。

有福温泉は、近くにある美又温泉と同様、非常にヌルヌルとした泉質で有名で、

お肌がツルツルになると評判です。

そのため、女性や広島県などから多くの入浴客が訪れています。

 
洗い場は、浴槽を取り巻く形となっており、6人くらいが洗える感じです。
一応、無料のシャンプーとボディーソープは置いてあります。
 
先ほど、外から見た窓です。
アーチ型の洒落た窓枠となっていました。
 
天井も撮影しました。
真っ白な天井です。
 
残念ながらサウナはありませんので、
約40分くらいほどで出ました。
無料のドライヤーはありますので、入浴して髪を洗う分には問題ないでしょう。
 
服を着、脱衣所を出て二階に上がったところから、玄関口を撮影。
ちょうど真下に見える八角形をしたものは、番台です。
 
二階を上がってすぐのところに休憩所があります。
 
天井には洒落た照明が備え付けられていました。
 
照明とアーチ型の窓枠の休憩所。
明治時代を思わせる、モダンでお洒落なレイアウトとなっています。
 
自動販売機やキレイなトイレもあるので、入浴後、ゆっくりしたら良いでしょう。

 

約15分ほど休憩し、階段を下ります。

女湯近くには、これまたレトロな体重計が置かれていました。

 

島根県江津市にある「有福温泉」。

 

実は数年前の水害で、近隣の飲食店が水に浸かり廃業しました。
また、この「御前湯」もコロナの影響のせいか、入浴客が少ないため、
経営が非常に困難な状況にあるそうです。

 

決して大きくはない有福温泉ですが、

 

ヌルヌルとした泉質はお肌にも非常に良くツルツルとなるし、
明治を漂わせる薬師堂もレトロ感を感じることができます。
 
入浴料も安く(400円だったと思います)、ゆったりとお湯に浸かれます。
 
「是非、きんさいや~」(石見弁で「是非、来てね」)

 

 

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