2020年11月289日。

九州旅行三日目。

この日は、熊本市から天草へと向かいます。
 
途中、「三角西港」という場所に寄りました。
ここは、明治三大築港の一つとされ、世界遺産にも指定されています。
 
写真の建物は港近くにある明治時代の洋風館。
小泉八雲が立ち寄った場所だそうです。

 
明治時代の建物は、細かい箇所までこだわりが見られます。
 
柱、庇、欄干など全てにこだわりがあるように思えますね。
 
そして、こちらが「三隅西港」
明治政府の殖産興業のために築かれ、1887年(明治20年)に開港されたそうです。
 
現在でも、きれいな形で残っているようですが、地元の人たちは
気軽に魚釣りを楽しんでいました。
 
気軽に使える世界遺産、という感じでしょうか。
少々、不思議な感じがしました。
 
もちろん、埠頭や桟橋の設計についての説明もなされていました。
 
ちなみにこの世界遺産を見るための観覧料はいいりせん。
無料で気軽に立ち寄れます。
それにも関わらず、観光客は少ないように思えました。
 
三角西港を出て、天草へと向かいます。
途中、昼食を摂ることにしました。
立ち寄ったのは「ふくずみ」さん。
 
 
このお店、海鮮関係で評判のお店です。
 
オススメメニューであった「ウニ丼」を注文。
アサリの味噌汁付きです。
 
真ん中にウズラ卵が載せられていました。
 
ツレが頼んだのは、「ウニ・いくら丼」
こちらも美味しそうです。
 
店内には生け簀も備えられていました。

昼食を取り終え、天草を南へと下っていきます。
目指すは世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」
の構成をなす崎津集落です。
 
約1時間半くらいで着きました。
 
駐車場へ車を停め、歩いて教会へと向かいます。
集落は、漁村のように寂れた感じがしました。
 
約10分程度歩くと、シンボルの教会が見えてきました。
小集落には似つかわしい教会です。
 
教会の近影です。
残念ながら、協会内の撮影は禁止でした。
せめて見学しようと思ったのですが、なぜか入る気がしませんでした。
 
実は不思議なことに、この教会を撮影し始めるとホワイトバランスが急に
くるって、白抜けしてしまいました。
教会敷地内にある池のマリア像も撮影したのですが、こちらも同様で、
しかも全くマリア像が映っていなかったのです。
 
霊感の強いツレは教会敷地内へも立ち入ることができませんでした。
 
教会を出たのち、海のある方面へと向かいます。
 
こちらは、「マリア像の夕日」として有名な場所。
夕日に映えるマリア像が建っているところです。
 
残念ながら望遠の倍率が低く、マリア像は小さくしか映りませんでした。
しかも、夕暮れ時ではないためあまり風情も感じられませんでした。
 
こちらは教会から少し離れたところから撮影した写真です。
小さな漁村、集落であることが分かると思います。
こうした人里離れた場所へキリシタンの方は逃げてきて、
信仰を続けてきたのでしょう。
弾圧もひどかったと史実は語っていますので、
なくなったキリシタンの方の念は強いものがあると思いました。
 
崎津集落を離れたところに、教会がありました。
こちらは小高い丘のうえに建っており、立派な建物でした。
 
崎津集落には悲しみが漂っていたのですが、
こちらは明るい雰囲気を漂わせていました。
 
世界遺産のある崎津集落は「ずっと行ってみたい場所」で、
今回行けて満足でしたが、歴史の重みを感じさせられ、
気が重くなるのを感じました。
前述のように、「悲しみ」を感じさえる地なのです。
教会撮影がうまくいかなかったのは、こうしたことの戒めのように
感じました。
 
こうして、三泊四日の九州旅行は終わりました。
実は、この日は天草にある下田温泉にある某ホテルに宿泊したのですが、
施設も古く、またサービスも料理も仲居の態度もこれまでの宿泊旅館の中で、
ワーストワンという状態だったため、本ブログに掲載することを辞めました。
 
翌日、「こんなホテルには長居したくない」という気持ちが強く、
朝早くにホテルを立ち、家路へと着きました。
自宅まで、約650キロ。約10時間近くの自動車旅です。
距離と時間の長さに加え、心の重さも手伝い帰るのが苦痛でした。
気分転換のための旅が反対となり、本当に残念な旅行でした。

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