45番岩屋寺から戻る形(逆打ち)で、44番大寶寺へと向かいます。
岩屋寺から約20分。
大寶寺は山の中にあります。
山門をくぐったところ。
それほど長くはないですが看板があります。
手水場の近くには、苔むした岩に書かれた和歌らしき文字を発見。
「大島の古仁屋 の空の星見つつ吾が衛兵に立ちし日思ほゆ」と書かれています。
誰の句なのでしょうか?
本堂へと続く、急な階段を上っていきます。
30度を超える夏、体力が続きません。
へとへとになりながら、登り切ると、鐘楼があります。
札所によっては鐘つきが禁止されているところもありますが、このお寺ではついても良いようです。
お賽銭を払い、一つ鐘をつきました。
山寺に響く鐘の音。心が洗われるようです。
そして、本堂へお参り。
開経偈、般若心経、本尊真言、光明真言、大師宝号、回向文などを唱えます。
約10~15分くらい。
そして、隣にある大師堂へと向かい、同じように経文を読誦します。
この後、納経所で御朱印をいただき、次の札所、46番浄瑠璃寺へと向かいます。
浄瑠璃寺へは、岩屋寺や大寶寺のある久万高原町lの山を下りきった松山市にあります。
階段も急な坂道もなく、また境内も広くないのでラクにお参りできます。
7月の夏日の一日。
暑い日ですが、境内は涼しげな雰囲気が漂っていました。
こちらの鐘楼も自由について良いとのこと。
お賽銭を支払い、ゆっくりと息を吸って一回つきます。
そして本堂へお詣り委。
写真でもわかるように、こちらのお寺は薬師如来を祀っているようです。
薬師如来の本尊真言は「おんころころ せんだり まとうぎ そわか」。
読経後は、大師堂へと向かいます。
大師堂へは本堂から渡り廊下でつながっていました。
大師堂の中を見ると、遍照金剛・弘法大師様を祀ってあります。
大師堂での読経を済ませ、納経所へと向かいます。
境内には木々が生い茂り、涼しげです。
納経を済ませた駐車場への帰り道。
上を見上げると、木漏れ日がゆらめいています。
夏の暑い日、ずっと上を見ていたくなるような木漏れ日でした。
子どもの頃はよく見ていた風景。
大人になってからはほとんど見ていません。仕事が忙しいからか、こころの余裕がないからか。
四国遍路をすると、こうしたことについて数多く考えさせられます。