【西土佐・キャンプ編 (1) 】

 

四万十市の上流、つまり北方向に「西土佐」という町があります。

ここは、四万十市となる前は「西土佐村」と呼ばれる村でした。

 

四万十川を舞台とした有名な小説『四万十川』の著者・笹山久三さんの出身は、この村です。

また、数年前に高気温日本一を記録したのも、この村です。

アユの産地としても有名で、火振漁なども行われています。

 

私は、前述の小説『四万十川』を高校時代に読んだことがきっかけで、四万十川に憧れがつのり、そして四万十川に初めて来て以来その魅力に取りつかれ、毎年、毎月のように通うようになったのです。

 

ですので、私にとっては、西土佐は特別の存在、大げさに言えば”聖地”といっても良いでしょう。

 

そんな西土佐の過ごし方といえば、「キャンプ」が主となります。

今回は、西土佐のキャンプで撮影した写真を掲載します。

 

西土佐のキャンプ場は複数あります。四万十川の河岸にある無料のキャンプ場や「川の駅 カヌー館」というカヌー施設の前にある有料のキャンプ場などです。

私がキャンプをするのは、「カヌー館」のある有料のキャンプ場です。

有料といっても、一人350円で、それほど高くありません。水洗のトイレもありますし、カヌー館のシャワー施設も利用でき、数分歩けば、山の上にあるホテルの温泉もありますので、非常に便利なキャンプ場だと思います。

ただ、ゴールデンウィークや秋などはものすごい数の利用客でいっぱいです。

またマナーの悪いキャンパーもちらほらおり、数年前よりは魅力が薄れた気がします。

それでも、これだけの施設と料金を考えれば、非常に優秀なキャンプ場だと思います。

 

四季折々の自然に囲まれており、秋の澄んだ空に浮かぶ星なども魅力です。

 

 ↑カヌー館前キャンプ場を上から見たところ。

  手前から奥までテントの設営が可能です。

 

↑カヌー館の手前から撮影。

西土佐のイベントなどがあると、

テント設営場所を使用する場合があるので注意が必要です。

 

↑ テント以外にもバンガローもあり、利用できます。

  写真中央には、バーベキューが利用できるスペースがあります。

 

↑ 設営したテント。

  川近くに設営しました。バーベキューも準備。

 

 春には、隣りの駐車場に桜なども咲き乱れ、綺麗です。

 

 夜が近づくにつれ、稜線が綺麗に浮かび上がってきます。

 この稜線を見ながら、小説『四万十川』に描かれた舞台を想像するのが

 西土佐に来る一番の楽しみです。

 

 キャンプ場から見える西土佐の山々です。

 少年「あつよし」もこの山を登ったのでしょうか。

 

 同じくキャンプ場近くにある橋上から撮影した四万十川と

 西土佐の山々。

 夕暮れは寂しさを漂わせる風景が広がります。

 

 清流と呼ばれる四万十川ですが、それほど水質が良いわけではありません。

 

 しかし、そこにある空や山と四万十川の風景は、他の地域ではなかなか

 見ることができません。

 しかしながら、伐採などで山の景気も数十年前とは変化が見られます。

 

 水質ともに、こうした背景となる山々の保全も必要であると思います。