夢の中でならいくらでも逢えるのに


いくらでも笑えるのに



ある日 ふと気がつくと ひとりだった

ひとりぼっちだった

ひんやりと 脆弱で 刹那な存在

孤独であると思い知った

さびしい心を伝える相手すらいなかった

つま先だけをみて過ごした 地球の片隅で

ある日 ふと見上げると バラがあった

ひっそりと咲いていた

ひそやかに 可憐に そして強かに

空を見ることを思い出した 宇宙の片隅で



もうだいじょうぶ
でておいで

君を傷つけるものはもうないんだから

君は君を信じていいんだよ



てっぺんまで

あのてっぺんまで上ったら

ほんとうのことを言おう



夢にゐて ひさかたぶりの 夏逢瀬