給湯室のこと、ふんわりご案内



今回ご紹介するのは、給湯室

「きゅうとうしつ」と読みます。



お昼過ぎくらいから数時間のパートをしようと思い

オフィスビルのお掃除でお仕事を探した場合。


ここ、よろしくね!と

任せられる可能性の高い場所のひとつが

この、給湯室かな?と思います。



なぜかというと

コロナ禍で、時差出勤なども流行ったけれど

まだまだ多いのが、12時ー13時のお昼休憩。


そのお昼休憩が終わる13時も近くなると

テナントさんたちは続々と給湯室へやってきます。


持参したお弁当箱などを洗ったり

買ったお弁当の空き容器などを捨てたり…。


そう、給湯室ではお湯が出るので

簡単な洗い物ができたり

紅茶やコーヒーなどを淹れることができます。


お家で例えるなら

キッチンといったところでしょうか。


この給湯室のお掃除は

そのテナントさんの波が引いたと思われる

13時過ぎからスタート!

というケースが多いと思います。


そのため、お昼過ぎから数時間働こうと思うと

お昼休憩で汚れた給湯室をキレイにするというお仕事を

任せられる可能性が高いかな?と思います。



オフィスビル内のお掃除といっても

いろんなお仕事があるのですが。


給湯室のお掃除は実際にやったことがあるので

私の体験談としてお伝えしたいと思います。


ただあくまでも

これは私の個人的な体験でもあるので

全てのオフィスビルの

給湯室のお掃除にあてはまるお話しでは

もちろん! ありません。


その点をご了承いただいたうえで

目を通していただけると幸いです。



やったことがある、なんて豪語しましたが

一口に給湯室といっても様々かと思います。


給湯室の広さも

シンク(流し台)の数も

置いてあるゴミ箱の数も

ビルによって

もしくは同じビルでもフロアーによって

違うと思います。


ただ、そこまで広い給湯室は

大きいビルであっても、なかなかないと思います。


どちらかというと

狭い空間でお掃除することになるかなと。


私がお掃除したことのある給湯室は

自分も含めて3人もいると

4人目はもう勘弁!と思うくらいの広さでした。



また、シンクはだいたい

2つのところが多い気がします。


もっとも、洗う側からすれば

シンクなど2つもあれば十分です。



置いてあるゴミ箱の数は

ビルによって大きく違います。


なんでもかんでも

ゴミ箱なら置いてしまおう精神のビルだった場合。


・可燃

・不燃

・ビン

・缶

・ペットボトル

・お弁当の空き容器入れ(弁ガラ入れ)

・生ゴミ用のペール缶


ただでさえ

お世辞にも広いとはいえないスペースに

各種取り揃えられた豊富なゴミ箱たち。


さすがにこれは邪魔なんじゃ…?

と、思いきや。


ゴミを捨てるテナントさんにしてみたら

あちこちへ行かずとも給湯室で全て事足りるので

便利さゆえに、クレームには繋がらないようです。


しかし、毎日ゴミを回収したり

ゴミ箱をキレイに保つ私たちからすると

言わずもがな、大変です。



その反面

ゴミ箱を集約して数を少なくしているビルの場合


・お弁当の空き容器入れ(弁ガラ入れ)

・生ゴミ用のペール缶


この2種類のみで給湯室内はスッキリ!

動きやすいし、お掃除しやすいので

結果、キレイを保ちやすい。


給湯室をお掃除する身としては

置いてあるゴミ箱は少ないに限ります。



しかし本来は、ゴミ箱の数うんぬんの話しではなく。

給湯室には物が置いてないことが一番望ましいようです。


どうゆうことかというと

建築基準法や消防法などと照らし合わせた場合


窓がないことが多く

出入り口がたいてい1つしかなく

幅なども含め狭い空間


という環境であることの多い給湯室は

物を置かないことが望ましい場所、なんだそうです。


そもそも建築基準法や消防法という法律が

災害などの有事の際に

その被害を最小限にできるようと定められたもの。


ということは

万が一、館内の非常ベルが鳴り響いたら

逃げ場のない給湯室なんかには

いないほうがよさそうですね。

とりあえず一旦、廊下に出ましょう!



余談ですが

大切なお話をここで…


任せられた仕事場にどのような危険が潜んでいるのか

可能なら、一度自分で調べてみて

もしもの時にどうしたらいいのか

給湯室に限らず、備えておくことをオススメします。


どの現場でも

お掃除はお仕事なので、教えてもらえると思います。


しかし

身の安全の守り方まで教えてくれるところは

正直、少ないんです。


現場にはチーフ(責任者)という肩書きをもった

私たち一般の清掃員からすると

一番立場の近い上司がいて。


一般の清掃員はそのチーフの指示で

あちこちお掃除をしに行きます。


そのチーフの立場からすれば

仕事はしてほしいので、熱心に教えてくれるのですが。


自分がやってほしいとお願いした仕事場がどんなところで

どんなリスクが考えられる場所なのか… なんてことにまで

頭が回るチーフの数は少ないようです。


責任者、とは名ばかりで

スタッフの命に対する責任なんて

最初から取るつもりもなく。


〝スタッフなんて人手でしかない、命なんて軽視〟

タイプの残念すぎるチーフだった場合

私たち一般の清掃員は常々不安に思うばかりなのですが。


やはりこういったことは

他人任せにしてはいけないということですね。


私たちは清掃員である前に

一人の、命ある人間です。


ということで、お掃除も大切ですが

災害時にも正しい知識の元、落ちついて対処できるよう

リスクもしっかりと押さえておきましょう!


あ… 追記です。

言葉にも配慮があったりとする気配り上手なチーフも

現場にはいるので、どうぞご安心を!


それにこれは、残念なチーフにならないようと

毎日頑張っている方々のためにも

言っておかないと、ですよね!



お話しを戻して…


ゴミ箱のほかに

給湯室に置いてありそうなものはといえば

ドリンクの自動販売機。


よく街中にある、見慣れたアレです。


各フロアーの給湯室に設置されている自販機は

そのフロアーに入っているテナントさん向けで

定価よりも安くなっていることがほとんどです。


安くなるからくりとしては

福利厚生の一環で、金額の一部をテナントさんの会社が

負担していることが多いから、のようです。


ということで

私たちの会社(清掃会社)は

その自販機に対し何も負担していないので

そのビルで働いているとはいえ、私たち清掃員は

テナントさん向けの自販機での購入は控えるようにと

言われることが多いと思います。


テナントさん向けか

それとも一般向けかは

お値段の設定で見分けることが可能かと思いますが

もし分からなければチーフに聞いておきましょう!


夏場などは予想以上に喉が渇いたりして

館内の自販機を利用したい時があるかもしれません。



また、自販機が設置されていた場合

その自販機を置いているメーカーさん専用のゴミ箱も

近くに置いてあることが多いです。


しかし、メーカーさん専用のゴミ箱は

メーカーさんが回収して

私たちはノータッチであることが多いです。



給湯室に置いてあるものとしては他に

フロアーに入っているテナントさんが

シンクの空きスペースなどに

給湯室で使う備品を置いていることがあります。


スポンジや洗剤、食器を乾かすためのトレーや

ハンドペーパーなどなど。


コロナ禍で、衛生管理が少し厳しくなったことを受けて

そういった備品を置かなくなったところもありますが

今まであったものがなくなると不便ですよね。


なので、一時期置いてなかった備品が

コロナが5類になったことを受けて

最近また復活してきているような気もします。



作りも、広さも、置いてあるものまで

ビルやフロアーによって様々だとは思いますが

朝早くから夜も遅くまで働くテナントさんたちにとって

なくてはならない場所のひとつが、給湯室。


そこにあることがすでに当たり前で

テナントさんも「いやー、ありがたい!」なんて

意識しながら利用しているわけではないのですが。


間違いなく、なかったら不便なのが給湯室。


それもたとえば

1階にひとつあればみんな満足、するわけはなく。


洗い物するためだけに

他フロアーへ行くなんてあり得ないですよね。


来客があったからとお茶を用意するのに

わざわざエレベーターを使うなんて、とてもとても。


そう、給湯室は1フロアーに1つ必要なんです。


でも、1フロアーに1つ

給湯室があればいいってもんでもないんです。


そう、その給湯室はキレイである前提で

テナントさんは使いに来るんです。


そ・こ・で!

私たち清掃員の出番、というわけです。



次回は、実際に給湯室をキレイにするために

どんなお仕事を任せられるのかを

少し詳しく紹介できらたらいいなと思ってます。