どうも、カフェインレス生活をはじめてみたけど以前より熟睡できていない気がするカタカタする人です。
カフェインといえば珈琲ですが、珈琲といえばこんな出来事を思い出しました。
まだ新型コロナウィルスがはびこる前、僕は早めにランチを済ませてデスクでうとうとしていた。しばらくうたた寝をくり返したあと、これでは駄目だと思ってオフィスにあるコーヒースタンドまで足を運ぶことにした。僕は夏でも熱い珈琲を飲む生粋のホットコーヒーマンである。
僕は釣り銭をポケットに入れてまっすぐに席に戻った。カフェインを全身に取り込むかのように両手で珈琲を包み込み、うとうとを再開していた。オフィスの環境音が心地よく、より深いところに入りそうになったとき、それは起きた。突然デスクが黒一色に染まったのだ。反射的に椅子から立ち上がり、気づけば僕は両手でキーボードを宙に浮かせていた。
「うわ、まだ全然飲んでないのに。畜生ッ。」
絶望した。また買いに行くのかよと言いながらキーボードを隣のデスクへ退避し、雑にひっぱり出した数枚の鼻セレブで慌ただしく対処していた。その一部始終を見ていた同僚が僕にこんな言葉をかけた。
「飲むよりこぼすほうが目が覚めますよね。その珈琲、役に立った時点で無駄ではないですよ。」
それは確かに、と完全に目を覚ました僕は言った。その日はもう珈琲を買いに行かなかった。