藤枝市のピアノ教室
藤枝市の大人のピアノ教室
吉川ピアノ・ソルフェージュ教室です
<特色>
🔶大人の初心者さんも大歓迎♪ 長年の夢を叶えてみませんか? オンライン・レッスンもあります。
🔶ヤマハ講師(東京埼玉/島村楽器本店他、.静岡すみやグッディ)の経験を生かし、個人とグループの両方の良いところ経験できる「月に1度のサンデー・ソルフェージュ」(年中〜小学生/自由参加)♪
🔶幼児~大人趣味の方、プロ指導者(ピアノ.エレクトーン講師、音楽教諭、保育士)、音高,音大,保育士受験の方まで在籍しています♪
🔶オンラインでピアノレッスン・受験ソルフェージュもございます
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<本日のブログ>
指導者生徒さんがレッスンご希望の曲、
もともと使っていた楽譜と、原典版を見比べてみました。
以前よりピアノの楽譜の出版社を選ぶ重要性については書いていますが、今日は分かりやすく書いてみます
原典版であるヘンレ版
最初の和音にスタッカート(短く切る印の点)が付いています。同じパターンのところにも。
ブライトコップ社、現在YAMAHAがライセンス出版
最初の音にスタッカートはありません。
しかも、「ミス」と私が書き込んだところは、右手の和音のみスタッカートを落としています。明らかにミスです。
スタッカート(短く切る印の点)やフレーズ(言葉のように繋いでいく印である弧の形のスラー)が全く異なったり、
強弱記号があったりなかったり、また位置がずれていたり、
校訂者によるペダルが付け加えられていたり、指遣いが色々だったり、強弱記号があったり無かったり・・・などなど
また、楽譜には印刷ミスがある事も念頭に入れなくてはいけません。
校訂されたものがいい場合もあります。演奏しやすく付け加えられているからです。
多くはピアニストが校訂した場合です。
実際に弾き込むピアニストではなく、学者が校訂すると演奏する側にとってはと思うこともあるようです。
ブライトコップ版
ペダルや指遣いが多く書かれています。
先ほど書いたスタッカートも、シューマンは書いていないけれど、実際はスタッカートで弾くように、という事でつけられています。
また、音楽が切り替わるところが、段落のように新しい段で書かれているので、見やすい 音符も大きめ。
分かりやすく、スマホアプリで① ② ③ と書き込みましたが、下手ですね
原典版であるヘンレ版
ペダル無し。指遣いもヘンレ版は時として疑問のある場合もあり・・・・
普段はとても見やすい印象のヘンレ版ですが、このシューマンは ブライトコップと比較すると 新しい音楽に切り替わる部分も、そのまま続いて書かれていますし、1ページに詰まっているので
構成の見やすさは ブライトコップの方が見やすいかな・・・
演奏する場合も、指導する場合も(特に指導する時は責任も重いので)、何冊か見比べられたらその方がいいですし、
音大や音楽高校では当たり前の輸入版も、
クラッシック以外や、他の方法からピアノを指導されている場合で、
今まで輸入版を買う経験がなかった、輸入版の必要性の説明を受けて来なかった
という指導者の方には特に丁寧にお話ししていますが、理解して頂けない事も過去にありました。
”楽譜に忠実に弾くクラッシックは嫌い”・・・
弾けない部分は自分で弾きやすいように直して長年してきた・・・(楽譜通りに弾かない事はポピュラーでは⭕️、クラッシックでは原則として❎)
「作曲者を尊重し、楽譜から作曲者の意図を汲み取ろうと努力する」
だからこそ楽譜選びは重要というクラッシックの考え方(精神)は難しかったのかもしれません。読譜力も影響します。
でもね
その作曲者に少しでも近づこうとする事が楽しくて、
奥が深くて、
クラッシックの醍醐味でもあるのですよ
今月レッスンにいらっしゃるエレクトーン講師の先生は
クラッシックとポピュラーの世界の違いを理解し、
その上で「ピアノの演奏法や精神」を学ぼうとして下さり、とても勉強家でいらっしゃいます
ピアノに詳しくない方でも、今日のブログの楽譜を比較をご覧頂ければ分かる通り、
使う楽譜によって音楽が全く変わってしまう事もあるのです
音楽雑誌では「楽譜の版、出版社選び」は 必ず特集が組まれるほど 必要不可欠な問題なのです
今日は仕事も、地域の仕事もない日曜日でした
我が家のとまったりできました
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