ロマン派と近代までの作曲者の楽譜コーナー
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今日は楽譜についてです。
素敵な動画(一番最後にあります)を偶然見つけたので、記事を書いてみました。
出版社選びは重要だと中級以上、上級者、受験生、指導者生徒さんには説明しています。
初級テキスト→バイエルなど→ブルグミュラー→ソナチネアルバムを終え、
モーツァルトやベートーヴェンのソナタやショパンを弾く時・・・
生徒さんが専門を目指すのか、趣味として続けていくのか、色々な状態を考えて楽譜を選びます。
音楽の雑誌では、常に「楽譜の版は何を選ぶ?」という特集が組まれている程の関心が高い問題なのです。
実は、出版社によって、楽譜の内容がかなり違うので、どこの出版社を使っているかは とても重大なのです。
リスト・ハンガリーのブタペスト版。
版権が切れる前の輸入盤なので、紙質が日本版よりかなり悪いため、ボロボロになります。
でも、その荒い紙質がまた味になっています
私が小学校4〜5年生で地元の先生から
生まれて初めて輸入の原典版を頂いたのは、バッハの「インベンションとシンフォニア」の ドイツのヘンレ版でした。
多くの音大生受験生を抱えている先生でした。
「高価で大切な楽譜だから、カバーをかけて使いなさい」と言われたのを覚えています。
ドイツから来た楽譜
昭和時代の地方ですから、他の物でも輸入された物を手にする機会はなく、
嬉しかったなぁ〜
音楽の本場に<少しでも近づける、触れる喜び>を感じられるといいのですが、
以前、エレクトーン専門でピアノも教えている指導者生徒さんがピアノを習いにいらした時、
今まで楽譜の出版社について指導を受けていなかったという事で、私が楽譜について説明をしたところびっくりされたようでした。
後に他のエレクトーンの指導者生徒さんと話をして、
ポピュラー音楽のオリジナル性(原曲をアレンジして表現する)と、
楽譜に忠実に、というクラッシック音楽の
根本的な考え方の違いだと気づきました。
インターネットから印刷してきたり(出所がわからない)、
「名曲集」を使っていたりしたので、
「指導者としてクラッシックを生徒さんに教えるのなら、
きちんと作曲者別に原典版などの楽譜を購入した方がいいですよ」
と伝えましたが、最後まで納得されませんでした。
場合によってはいくつかの出版社を購入して、比較しながら自分でも勉強する必要もあります。研究です。
輸入版は高額なのでお金はかかりますが、演奏するにしても、指導するにしてもとても大事な事です。
音楽高校、音大では次の課題が出されると、楽譜は先生が用意して下さるものではなく、自分で買いにいきます。
先生が「何版を買って来て」とおっしゃる場合や、生徒側から「何版を購入したらいいでしょうか?」と質問するのが常です。
その様な専門的な指導を受けてくると、出版社に拘る考えは、自然と引き継がれていきます。
でも、
私達が当たり前、と思っている事は、
他の分野では当たり前ではない、という例だったのかもしれません。
そこまでのレベルを求めていらっしゃらなかったとも言えます。
何人かの指導者生徒さんが習いに来て下さっています。
どこまで追求されたいのか、考えなくてはいけないのかもしれません。
原典版を使ったり、ピアニストが独自の解釈や指使いで校訂、監修してある版を使うのには、重大な意味があります。
その分かりやすい説明は一番下に、ピアニスト森本麻衣さんの解説動画を貼ってありますので、ご覧下さい。
ところで、
名作「のだめカンタービレ」でも、原作者はリアルのだめちゃん(音大生かピアニスト)から取材していますし、
テレビや映画でも多くの音大生が使用している輸入版をしっかり使用しています。
2017年一月に書いたブログはこちらです。
ピアニストの森本麻衣さんの分かりやすい解説
私もほとんど同じ出版社を使用しています
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