藤枝市のピアノ教室、吉川ピアノ教室です。
昨日の記事にも書きましたが、作曲の指導を受けた先生の追悼コンサートが、日曜日に地元で開かれました。招待券を頂いていたのですが、二週間も長引いている咳のため残念ですが伺えませんでした。
(今日は呼吸器内科のあるクリニックへ行ってきました)
音楽専門の勉強会、「楽曲分析の会」のその時のメンバーは勉強熱心で温かい方ばかりでした。
フルートの先生が「吉川さんには、打ち上げにも参加してもらおうと声をかけようかと思っていたの」とも言って頂き、本当にお気持ちがありがたく、嬉しく思いました。
山口先生(ウィキペディアにリンク)には、都内の生活から一時的に実家に戻った5年間の間に所属させて頂いた『楽曲分析の会』の終了後に残って見て頂いたり、都内の先生のご自宅で 個人レッスンを受けていました。
その後私は神奈川に引っ越し、数年前、何年かぶりにお会いしたあの日が最後になってしまいました。
最初はヤマハの上級グレードを受ける為でしたが、
勉強会の中で、先生がパリ国立高等音楽院で師事された
アンリ・シャラン先生(作曲家、矢代秋雄氏、三善晃氏も弟子)の和声学について話をよくされていて、
やってみたらと誘われ「音大で習う一般的な和声と違って、フランスの和声はなんて美しいのだろう、やってみようかな~」と始めたのですが、すぐギブアップしてしまいました
聴く分にはとても綺麗でいいのですけどね・・・・問題を解くのは難しくて。
結局、作曲やフランスの作曲家、大好きなプーランクの”2台ピアノのための協奏曲”の第二楽章を 連弾に編曲を見て頂いたりしました。
たった数年でしたが、先生から受けた指導は貴重な経験でした。
そして、先生=フランス
都内での先生のフランス音楽のコンサートに伺った時は、赤ワインと確かチーズかクラッカーが 客席の後ろに用意されていました。お洒落
会で ”フランス6人組”をテーマに勉強していた頃、
女性作曲家・タイユフェールの2台ピアノを演奏した時も、
一緒に組んだ友人と私が、音に集中する様が違って面白いとおっしゃって、
「吉川さんはこんな風に集中して、Kさんはこんな風に集中の仕方をする」と真似までして見せて下さり大笑いでした。
先生と会の思い出の1つは、バッハの分析。メンバーは順番に当番として演奏し、それを先生が分析して下さるのですが、音楽を専門にしているメンバーの前で皆演奏しなくてはなりません。
「インベンション(二声)」や「シンフォニア(三声)」くらいはまだ余裕(?)でも、「平均律(4声が含まれる)」に進むと大変で、音大時代の試験並みに緊張しますよね。
私も平均律を練習し直してプレリュードとフーガを弾きました。
※二声とは、女性と男性二人が歌っているように両手で弾く、三声はソプラノ、アルトなどの内声、男性の3パートのメロディーを両手で弾く)、四声はソプラノ、アルト、テノール、バスの4パートのメロディーを両手で弾く)イメージです。
2つ目は先生を駅まで車でお送りした事。
当時私はホンダのビート(バージョンZ)という小さなオープンカーに乗っていまして、車高が低いのです。でも先生はそれを楽しんでいらっしゃいました。
3つ目は会で長野に旅行。ピカソ作品のある美術館を回ったり。。。
まだお若くて残念です。
穏やかで優しい先生でした。
いろいろな影響を与えて下さった先生に
ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。
最後に先生の著書です。専門的に作曲をする者にとっては貴重な内容のようです。
<1分動画>吉川ピアノ・ソルフェージュ教室
ロングバージョンで詳しくご紹介