藤枝市のピアノ教室、吉川ピアノ教室です。

 

昨日の記事のつづきです音符

 

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茂木さんの後半に書かれていた

「付録 、楽団員のための 古典音楽一般必須常識」が

あまりに面白かったのと、深い内容に感化され。。。

 

教室に来て下さっている現役指導者や

将来音楽家になる受験生向けに、

今日はすこーし?難しい内容を書く事にしました。

 

 

吉川ピアノ教室には、現役ピアノやエレクトーンの先生、

学校の音楽の先生、保育士など、

指導者の立場の方も習いに来て下さっています。

また、ヴァイオリン、管楽器、声楽などの、ピアノ以外の受験生がピアノとソルフェージュを習いに来て下さいます。

 

 



 

<楽譜の版のこと>

本にも書かれていますが、バロック時代の楽譜には 

スラーやスタッカート、フレーズや強弱のアーティキュレーションなどのが書かれていないので、また装飾音譜も即興で弾く事が多かった為、それでは分かりにくいからと、後で出版社が書き込んでいます。

 

なので、作曲者が書いた「原典版」を知っておく必要があり、できれば手元に持っておくべきだと考えられています。

 

 

しかも、原典版は何も書かれていない場合は、勉強しないと

(特にバッハやモーツァルトの原典版は)そのままでは 

間違った解釈で演奏をしてしまう可能性が大、大、大!!アセアセ

 

 

だから信頼のおける指導者にレッスンを受けるのですが、

古楽器やチェンバロ、バロック時代に精通した先生は案外少なく、私達もまた、昔習ったバッハやモーツァルトの奏法で本当にいいのか、装飾音符の弾き方は?などなど、見直す必要が必ず出てきます。

おそらく多くの先生が、バロック時代の指導には苦労されていると思います。

本当に指導する側も難しいです。悩みます。

 

 

 

↑ベートーヴェン交響曲第9番の打楽器奏者への解説

 

 

<ただ弾くのではなく、楽典・分析・ソルフェージュ>

またバッハは 茂木さんが書かれたように、

半終止、偽終止、完全終止のオンパレードですし、次々に転調しながら移行していくので、ざっと分析することで音楽の構造が分かります(ご存知の通り、バッハは特にテーマが大切)

 

音楽専門ではない方も、プロがいかに「ただ楽譜の音符を弾いているだけではない、弾いて更にその先、もっと掘り下げて内容を理解しようとしている」と分かって頂けるかもしれません。

 

 

 

 

 

のだめちゃんより ↓

 

https://youtu.be/GPtr_MtStlA

 

https://youtu.be/MX1CKIXgbJg

 

動画はパリ音楽院でのレッスンで、日本でも音大芸大のレッスン風景もこんな感じだと思います。

 

受験でほとんど丸暗記あせるだったかもしれない楽典の知識も、実際の曲の中で解釈の為に必要だったと分かりますよね。

 

 

でも!!

まずは音楽を楽しむことルンルン

音楽を感じることルンルン

そして、音楽を表現することルンルン

 

 

楽典やアナリーゼ(分析)は後からついてくるもの。

後から裏付けられて、ああそうだったのか、と。

 

 

子供さんが演奏する曲も、指導者が分かって教えているのと、ただ表面的な指導とは違ってくると思います。

ブルグミュラー25練習曲はロマン派の位置付けと標題音楽、更に練習曲である事、それを音楽性豊かに演奏、

ソナチネは「小さな、小規模のソナタ」という意味で、

ソナタと直結していますから、しっかり教えたいところです筋肉

 

 

でも、難しいことを難しく教えてはいけませんよねガーン

 

言葉の使い方と、指導者の曲の理解力と

生徒への愛と、音楽への情熱によって 

わかりやすく教えることは必ずできます炎

 

勿論私もまだまだで、完璧ではありませんが、

そう考えて指導したいと考えています。

 

 

 

 

 

 

色々と考えさせられた 茂木大輔さんの著書、

ありがとうございました。

 

茂木大輔さんブログはこちら(あれ?2016年で止まっています)

本はAmazon のこちらで購入できます。

 

 

 

ピアニスト高橋多佳子さんと茂木大輔さん指揮コンサート

多佳子さんは、以前、私の師匠の生徒さんでもありました。

 

 

こちらは、交響曲の分析〜、専門的で難しそうですが、

大好きな人には おそらくたまらないでしょうウインク

 

 

長い文章、最後までお読み頂きありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

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