藤枝市の吉川ピアノ教室です。
明日は子供の日という事で、今日はシリアスな内容を書かせて頂きますね。よろしかったら おつきあい下さい。
養育費、子供の貧困、貧困の連鎖に関係することです。
我が家はシングル家庭です。
日本では養育費がシングルマザー家庭に支払われている割合はたった20%です。
学校・子供会関係を始め、周りのお母様は仕事をいくつも
掛け持ちをされ、私が子供会の役員で訪問すると1人または兄弟で夜遅くまでお留守番をされているご家庭を見てきました。
また、今の時代ですからお教室の生徒さんにも、
シングルマザー家庭、シングルファザー家庭もいらっしゃいます。
入会する時に、個人カードに家族構成を書いて頂くのは
必要なことで一般的なことですが、ご家庭の環境を把握し、
不用意な言葉を私が言ってしまわないように、という理由もあります。
言葉でも、文章を書く時も、
「おとうさん、おかあさん
に・・・」ではなく、
「家族の方に・・・」と言い換えられる場合にはそうします。
これは、私が小学校の講師をした時も、考えさせられた問題でした。
我が家も、ずいぶん辛い思いをしました。
(父の日など、特に幼稚園小学校では 父の日参観日や絵や手紙を書く時など、子供の気持ちを考えると胸が張り裂けそうでした/反対に母の日に該当するお子さんも・・)
お母様が忙しすぎて、レッスン日程を把握されていなくて
お子さんがレッスン日や時間を間違える、月謝が未納という事も過去にありました。
連絡方法や、お手紙の書き方など、工夫が必要です。
発表会も、お母様お一人でお子さんの面倒と、発表会の係り、写真やビデオも撮りたい、という何役もこなさなくてはならない場合も 考慮しなくては、と思います。
周りに頼んだら?もっと周りに甘えたら?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、できない立場だったり、性格だったりすることもあるのです。
多くのお母様は、周りに迷惑をかけないように、なんとか1人で、と頑張っていらっしゃる方も多いのです。
それでも・・・・
私も気を付けているつもりでも、忘れて生徒さんや親御さんに言ってしまった時は、本当に申し訳なくて申し訳なくて、深く反省です。
冒頭にも書きましたが、日本では養育費がシングルマザー家庭に支払われているのは、たった20%です。
いくら苦労して公正証書を作っても、裁判で「給料差し押さえ」に至ったとしても、それは定職についている場合であり、
住所不定、仕事を転々、収入がない、など裁判を起こしてももらえない状況や、
ドメスティックバイオレンス、パワーハラスメント、モラルハラスメント、セクシャルハラスメントで二度と接触したくない、それどころか「命が危険」という場合もあります。
私もなんとか健康を維持しながら乗り切りましたが、身体が弱くて働けない方は、どうしたらいいのでしょうか?
常に「まだ死ぬ訳にはいかない」と思いながらの生活でした。救いは、両親と同居できたことです。
わが子の同級生ママは「もう両親はいないので市営のアパートに住むしかない」と言っていました。思い出しても胸が痛いです。
行政は”ひとり親家庭に支援”はあっても、根本的な理由である
「行政が養育費を立て替えて、養育費を父親から徴収する」
制度ができて実行されれば、どんなに救われるでしょうか。
もし養育費が毎月支払われていたとして、養育費の平均が5万円だとして、養育費の合計は単純に計算して
10年だとしたら600万円、15年で900万円です。
それでも全く足りないという事です。
でも、払われているだけ責任を果たしていることになります。
うわべだけの、言葉だけの謝罪では お米も野菜も洋服も買えませんし、友達付き合いに必要なお小遣いも与えられない、習い事もさせられません。
養育費は元妻に渡すものではなく、「自分の子供を育てるために、自分の子供自身に渡すもの」です。
養育費は子供成人しても関係なく支払う義務があり、一生かかってでも支払うべきです。
子供の貧困、女性の貧困についてNHKでも取り上げられていましたが、学力と貧困の関係、「貧困の連鎖」はこうしたところから生まれます。
塾や義務教育以上に 行かせてあげたくても払えないからです。
シングルファーザーはまた立場が違うので、違う悩みをお持ちだと思われます。それでも、皆さんお子さんのために色々と尽力されています。
当初、シングルマザー家庭のお子さんを無料にするコンサートを企画して行いました。それが今の音楽仲間『ミュジック・ラフランス♪』になりました。
ピアノ教室としても、シングル家庭ではピアノが置ける住宅でない場合もありますから、電子ピアノでもキーボードでも入会して頂けます。
子供は宝です
どの子も等しく
どの子にも満足な食事ができ、
清潔な着るものと 住む家が与えられ、
等しく教育が受けられますように
最後までお読み下さり、ありがとうございました。