◆「肝臓にNG」な飲み物◆
肝臓こそ健康長寿を実現するカギになる臓器。
「脂肪肝」は、これまで「誰でもかかるたいしたことない病気」のように扱われてきましたが、
じつは「動脈硬化や糖尿病などを招く重大な病気」であることが判明しています。
脂肪肝を甘く見て放っておいたら、老化や病気が加速して、
先々の人生を大きく狂わせることにもなりかねません。
■脂肪肝は、普段の「飲み物」を見直すべき
「健康に気をつけていたのに脂肪肝になってしまった」
「健診の肝機能の数値が一向によくならない」
「そんなに食べていないのに体脂肪がたまってなかなかやせられない」
もしかしたら、こうした悩みの原因は「普段飲んでいる飲み物」にあるのかもしれません。
肝臓によくない飲み物というとお酒を思い浮かべる人が多いと思います。
もちろん飲みすぎはいけません。
近年、肝臓にとってアルコールよりも大きな脅威となっているのが「甘い飲み物」
糖質をたっぷり含んだドリンク類が、肝機能を悪化させたり
脂肪肝や肥満を促進したりする大きな原因になっているのです。
なぜ「甘い飲み物」が肝臓によくないのか。
そもそも、脂肪肝を進ませてしまう最大の原因は糖質の過剰摂取です。
糖質の摂りすぎで体内に糖があり余っていると、
それらが中性脂肪に変換されて肝臓に蓄積していくのです。
また、糖の中でもとりわけ肝臓に大きなダメージを与えるのが「果糖」です。
果糖には肝臓のみで代謝されるという特徴があり、
普段から果糖の多い食べ物や飲み物を摂りすぎていると肝臓に負担がかかり、
てきめんに脂肪肝が進んでしまうことになります。
甘い飲み物には「果糖ブドウ糖液糖」というかたちで果糖が含まれていることが多いのです。
果糖ブドウ糖液糖は、トウモロコシなどから人工的に甘み成分を抽出した液体シロップで、
果糖の割合が50%以上、90%未満のものを指します。
しかも、この果糖ブドウ糖液糖入りの甘い飲み物がよくないのは、
大量の果糖が一気に体内に入ってしまう点にあります。
たとえば、ミカン1、2個を剥いて食べたときの果糖摂取量はそうたいしたことがないのですが、
オレンジジュースなどの甘い飲み物をゴクゴクッと飲んだ場合、
果物を剥いて食べたときとは比べ物にならないほどの
大量の果糖がどっとなだれ込んでくるのです。
ですから、果糖ブドウ糖液糖が加えられた甘い飲み物を日々野放図に飲んでいると、
脂肪がどんどんたまって、脂肪肝や肥満が加速していく
悪化の流れを止められなくなってしまいます。
もちろん肝機能もじわじわと悪化して、
甚大なダメージを肝臓に与えることになっていくわけです。
■“体によさそうな飲み物”にも要注意
日々何の警戒感もなく、習慣的に甘い飲み物を飲んではいませんか?
コーラやサイダーなどの甘い清涼飲料水はもちろん、
一見体の健康によさそうな飲み物や、いつも冷蔵庫に入っているような身近な飲み物にも
かなりの量の果糖ブドウ糖液糖が含まれています。
みなさんは、そういった飲み物を日常的に口にすることで、
知らず知らず脂肪肝や肥満を進ませてしまってはいないでしょうか。
自分でも気づかないうちに肝臓をボロボロにしてしまってはいないでしょうか。
脂肪肝や肥満になった原因をよくよく追求してみたら、
「朝昼晩、何気なく口にしていた甘い飲み物が原因だった」という人がとても大勢いるのです。
こうした習慣を変えずにいると、脂肪肝が進行するのはもちろん、
糖尿病や動脈硬化などの多くの生活習慣病を招き寄せることになってしまいます。
ですから、まず「甘い飲み物の肝臓へのリスクの大きさ」に気づくべきです。
そして、その「コトの重大性」を肝に銘じて、普段の生活で意識して
甘い飲みものの摂取を減らすようにしてください。
