◇認知症に関連する『病気の共通点』◇
認知症は「脳の病気」であり、記憶力や判断力、
コミュニケーション能力の低下をもたらします。
最も知られているアルツハイマー型認知症や脳血管性認知症のほかにも、
多くのタイプがありますが、これらのリスクを高める“共通点”が存在します。
特に、糖尿病・高血圧・高脂血症などの生活習慣病は、血管の健康に影響を及ぼし、
脳の機能を徐々に低下させる原因として注目されています。
また、歯周病のある人は認知症や
アルツハイマー病になるリスクが高まることも報告されています。
具体的には、口腔ケアの不十分な人は
認知機能の低下が進みやすいという結果が示されています。
その理由のひとつは、歯周病菌による慢性的な炎症が脳の神経細胞を傷つけ、
認知症の引き金になることが考えられています。
また、重度歯周病にてやむなく抜歯に至り、
歯の本数が少なくなる事で食べ物をよく噛めなくなり、
脳に刺激が届きにくくなることも関係していると言われています。
加えて、全ての歯は神経が脳神経と繋がっています。
こうした多角的な視点から、歯周病は単なる口の中の問題ではなく、
認知症という深刻な全身疾患のリスク要因のひとつと見なされるようになりました。
医師によると、認知症をお持ちの方は、なんらかの影響で
歯の本数が減っているケースが多く見受けられるそう。
逆に歯がしっかり残っている方で、認知症の方は非常に少ないと感じます、とのこと。
■予防のカギは認知症と関連する病気のケアにあり
認知症の進行を遅らせる、あるいは予防するためには、
関連する病気やケガの早期発見・適切なケアが不可欠です。
糖尿病や高血圧は、規則正しい食生活や適度な運動、
定期的に医療機関でのチェックを欠かさないことが重要です。
これらの病気を管理しないと、血管がダメージを受け脳の血流が悪くなり、
認知症リスクが高まってしまいます。
歯周病によるリスクを減らすためには、毎日の正しいブラッシングはもちろん、
デンタルフロスや歯間ブラシの活用も大切。
さらに、3~6ヶ月毎の歯科医師や歯科衛生士による
プロのメンテナンスクリーニングを継続して受けることで、抜歯を回避する事が可能です。
認知症の進行を遅らせる、あるいは予防するためには、
関連する病気やケガの早期発見・適切なケアが不可欠です。
咀嚼の刺激は脳の活性化にもつながるため、
「噛む力」を保つことも認知機能維持に役立ちます。
加えて、バランスの良い食事など全身の健康状態を整えることも忘れてはいけません。
歯と認知症の関係性は近年強く認識されつつあり、
医療現場でも口腔ケアの重要性が広がっています。
■認知症のリスク対策は日常と健康管理から始まる
認知症になりやすい人には「ある共通点」があり、
その多くは生活習慣病や歯周病といった病気やケガが関わっています。
このため、普段から健康状態をよく把握して防止に努めることが
認知症予防の大きなポイントです。
年齢だけでなく、自分の持つリスク因子をきちんと理解し、
生活習慣の改善や医療機関での定期検診を受けることで、
認知症の発症リスクを大きく下げられる可能性があります。
将来の自分のため、また大切な家族のためにも、
今からできることを少しずつ始めていきましょう。

