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○長生きの鍵○

 

 

現代人はいつでも食べられる環境にあるせいで、

食べすぎが当たり前になっていますが、

人間も含めて、野生動物というのは

ギリギリのカロリーで生きるようにもともとできています。
つまり、食べすぎというのは体にとっては大きな負担なのです。

■総カロリーをギリギリまで落とすと代謝の負担が減る
実際、アメリカのデータでは過食してる人たちがカロリー制限をすると

長生きする可能性が示唆されています。

要するに、食べすぎだったぶんを減らすだけで体の負担が減って、

生活習慣病にもなりにくくなり、

そのぶん、健康に生きられる期間が長くなるというわけでしょう。
もちろん、栄養まで不足するような極端な制限はダメ。

それだと逆に体を壊してしまいます。
大事なのは、必要な栄養はちゃんととったうえで、

総カロリーをなるべくギリギリまで落とすことです。

そうすることで代謝の負担も減りますし「オートファジー」もよく働くようになりますから、

それが老化を遅らせることにつながります。

■細胞を若返らせる「オートファジー」
オートファジーというのは、

細胞の中で古くなったり壊れたりして使えなくなった「部品」を分解して、

再び使える形にする仕組みです。
ここで言う「部品」とは、たとえばエネルギーをつくる装置(ミトコンドリア)や、

タンパク質を加工・輸送する設備(小胞体)、不要になった酵素や構造タンパク質、

形が崩れて正しく働けなくなったタンパク質などのことを指しますが、

これらを分解して材料として再利用することで、

細胞は新しい部品をつくり出し、機能を保っているのです。

オートファジーは、エネルギー供給が控えめな状態のときほど活発になります。

だから、「カロリー制限がいい」というわけです。
それによってオートファジーが活性化されれば、

壊れた部分の修復が促されますから、老化のスピードを緩めてくれるのです。
さらに言うと、オートファジーはDNAを傷つける原因を減らし、

修復がスムーズに進む環境を整える作用がある可能性も指摘されています。

■16時間断食が健康状態を改善させる
カロリー制限よりもっとオートファジーの活性度が高くなるのは、

食事の間隔をしっかり空ける断続的断食です。

体が「しばらくエネルギーが入ってこない」と判断することで、

オートファジーのスイッチがより強く入るのでしょう。
実際、動物実験では18時間くらいの断食で寿命が延びるという結果が出ています。
人間だとそういった実験はなかなかできないのですが、

それでも16時間くらい食べない時間をつくると、

健康状態がよくなるという報告はいくつもあります。
また、一週間に1〜2回でも十分な効果があるそうです。

毎日ではないほうが続けやすいぶん、効果が出やすいという面もあるのでしょう。
16時間断食というと、ものすごく大変そうですが、

たとえば夜8時までに夕食を食べ終えたら、

翌日の昼12時まで何も食べないようにすれば16時間の断食ができます。
夜寝ている間は誰だって多かれ少なかれ断食しているはずです。

だから、その時間を少し長くするだけだと考えればそこまで難しくないかもしれません。

週に1日とか2日でいいのなら、なおさらハードルは下がるでしょう。

■「なんとなく食べる」をやめてみる
食べ物がいつも手の届くところにあるせいで、お腹がすいていなくても

なんとなく食べてしまうという人は多いのではないでしょうか。
だから、16時間断食に無理にこだわらなくても、そういうのをやめて

「食べない時間」を意識的に延ばすだけでも、

オートファジーをそれなりに働かせることはできるのではないか思います。

 

■適度なストレスが体を鍛える
カロリー制限や断続的断食というのは、体にストレスをかける行為です。
ストレスというと「健康の敵」というイメージがありますが、必ずしもそうではありません。

最近では「適度なストレス」は

むしろ老化を遅らせる可能性があることがわかってきています。
過剰なストレスはもちろんダメですが、

まったくストレスがないというのもそれはそれでよくないのです。
軽いダメージや負荷は、体が自らを修復しようとするスイッチを押すきっかけになります。

このような少量のストレスが、逆に体を直そうとする仕組み

は「ホルミシス効果」と呼ばれています。
運動したあとに筋肉痛が起こったりしますが、

それは筋肉の細胞が運動という負荷(ストレス)によって一度壊れたサインです。
一方で体はそれに対抗しようとして修復作業を始めます。

そして、壊れたぶんを取り戻そうと体が頑張った結果、

以前より代謝機能が高まったり、筋肉量が増えたりします。。

だから、適度な運動をするのが大事だと言われるのです。

■家が寒すぎると体に良くない
そのほか軽い寒冷刺激(冬に外を歩くなど)も、

体にとってはほどよいストレスになると言われています。
ただし、居住空間が寒すぎると逆に健康を損ないます。
冬に寒い家に住んでいると、脳の神経細胞の質が悪くなることがわかっています。
ですので、寒冷刺激は「外に出てちょっと寒さを感じる」程度にとどめ、

家の中はWHO(世界保健機関)が推奨する

18℃以上に調整しておくのが賢い方法だと言えそうです。