88.1.パンの種類(続き2)
[注]「フランス・パン」とも呼んでいるbaguetteは、2週間パリに滞在中、ホームステイしていた家で毎日食べていた。今でこそ、日本のスーパーでも売っている所が多いが、初めて食べた時、その皮の硬いのには驚いた。しかしこれを毎日噛みしめているうちに次第にその味の良さに慣れていったものである。
東京では、昭和40年(1965年)頃、青山通りの「ドンク」というパン屋でこれを売り出したと思うが、それを買うとパラフィン紙の長い筒状の袋に入れてくれたのであるが、パリのパン屋(boulangerie)で棒状のこのパンを買っても包んでくれず、むき出しであった。見ていると、フランス人はそのむき出しのパンを篭にそのまま入れたり、メトロの駅や公園のベンチに平気で置いているのであった。また、メトロの車内で、若者がナイフで棒状のフランスパンを切っては口に入れて噛んでいたのを見て、<所変われば流儀も変わる>ものだと思ったものである。
(続く)
[注]「フランス・パン」とも呼んでいるbaguetteは、2週間パリに滞在中、ホームステイしていた家で毎日食べていた。今でこそ、日本のスーパーでも売っている所が多いが、初めて食べた時、その皮の硬いのには驚いた。しかしこれを毎日噛みしめているうちに次第にその味の良さに慣れていったものである。
東京では、昭和40年(1965年)頃、青山通りの「ドンク」というパン屋でこれを売り出したと思うが、それを買うとパラフィン紙の長い筒状の袋に入れてくれたのであるが、パリのパン屋(boulangerie)で棒状のこのパンを買っても包んでくれず、むき出しであった。見ていると、フランス人はそのむき出しのパンを篭にそのまま入れたり、メトロの駅や公園のベンチに平気で置いているのであった。また、メトロの車内で、若者がナイフで棒状のフランスパンを切っては口に入れて噛んでいたのを見て、<所変われば流儀も変わる>ものだと思ったものである。
(続く)