76.1.「石」「草」「風」に当たる英単語は2つずつある[続き]


breezeについて思い出したことがある。私が昭和28年(1948年)頃英語を専攻するために籍を置いていた旧制東京高等師範学校英文科での米国人講師(女性)が口述させた英文の中に、

・a gentle breeze

という語句があって、共学ではなく男子学生だけの旧制最後の学校であったので、当たった一人の学生が男っぽい声でこの語句を朗読したところ、「もっとgentleのところは優しく、breezeのところは流れるように読みなさい。英語の表している意味を汲んで、それが音声の上に反映しているように朗読をするものです」とネイティブスピーカーならではの注意をしてくださったので、なるほどと感じ入ったのであった。