64.1.2.walk down the streestとdownを使って表現する場合
(1)通りを南に向かって歩いていく場合
(2)通りの建物のハウス・ナンバー(いわゆる street numberが、60, 58, 56, 54, 52, 50…のように減っていく方向に歩いていく場合)
(3)どこかそれまでにいたところから去っていく、つまり離れていく(away)場合
(4)これら(1)(2)(3)のいずれの意識もなく、とりあえず口ぐせになってしまっている down the street を選んで使っている場合
[注]ここで通りを北に向かって行くか南へ向かって行くか、という使い分けの心理は、日本でなら京都市の市民は持っているようである。
私は信州大学で集中講義(英語学)をしたことがあるが、その打ち合わせで、長野県信濃大町市の教授を訪れた時のこと、駅からタクシーに乗って教授宅の住所を言うと、その番地なら「上って行く」、つまり北へ登って行ったところだ、と運転手が行ったのを興味深く思ったものである。
64.1.3.walk up the streetとupを使って表現する場合
(1')(2')は上述の(1)(2)の逆である。
(3')は(3)の逆であるから、どこか行き先に向かって行くことを意識している場合である。別の動詞を使うなら、go up the street、行き先に視点を向ければ、come up the street することになる。
(4')つまり、(4)の逆はありえない。とりあえず down を選ぶんでそれですませるのだから、それ以外の選択の余地はないからである。
ネイティブスピーカーたちとの、私の語学的フィールドで、このような興味深いことを知ることが出来たのであるが、このことが一気に分かったのではなく、次第に分かって来たと言うのが実際の話しであり、ここで述べたのは一応の私流の結論であるが、まだ私が気付いていない使い分けがあるかもしれないことを付言しておきたい。
(1)通りを南に向かって歩いていく場合
(2)通りの建物のハウス・ナンバー(いわゆる street numberが、60, 58, 56, 54, 52, 50…のように減っていく方向に歩いていく場合)
(3)どこかそれまでにいたところから去っていく、つまり離れていく(away)場合
(4)これら(1)(2)(3)のいずれの意識もなく、とりあえず口ぐせになってしまっている down the street を選んで使っている場合
[注]ここで通りを北に向かって行くか南へ向かって行くか、という使い分けの心理は、日本でなら京都市の市民は持っているようである。
私は信州大学で集中講義(英語学)をしたことがあるが、その打ち合わせで、長野県信濃大町市の教授を訪れた時のこと、駅からタクシーに乗って教授宅の住所を言うと、その番地なら「上って行く」、つまり北へ登って行ったところだ、と運転手が行ったのを興味深く思ったものである。
64.1.3.walk up the streetとupを使って表現する場合
(1')(2')は上述の(1)(2)の逆である。
(3')は(3)の逆であるから、どこか行き先に向かって行くことを意識している場合である。別の動詞を使うなら、go up the street、行き先に視点を向ければ、come up the street することになる。
(4')つまり、(4)の逆はありえない。とりあえず down を選ぶんでそれですませるのだから、それ以外の選択の余地はないからである。
ネイティブスピーカーたちとの、私の語学的フィールドで、このような興味深いことを知ることが出来たのであるが、このことが一気に分かったのではなく、次第に分かって来たと言うのが実際の話しであり、ここで述べたのは一応の私流の結論であるが、まだ私が気付いていない使い分けがあるかもしれないことを付言しておきたい。