58.1.c.英国の街でのsubwayとは(地下鉄ではない)
英国の都市で地下鉄があるのは、私の体験ではロンドンとイングランドの北西部マンチェスターだけである(日本では、札幌、仙台、東京、横浜、名古屋、京都、大阪、博多などである)。そして英国の英語では「地下鉄」は underground であり、これは the underground railway の省略である(小山田注)。
ロンドンの通りを歩きまわるのが、私は大好きである。米国の街より小さな店が多数あり、そのショーウィンドウ(shop window)を丹念に見ていたら、私には英語表現に数多くの英語の「気づき」があるのである。
このようなわけで、ロンドンの通りを歩いていたある時、地価に降りて行く階段があって、“Subway”という表現があった。しかし私の英語知識では、英国では「地下鉄」は underground なのだから、subwayとは何か別のものであるに違いない、語源的には「sub+way」、つまり「下+道」ということだから、「地下道」の一種だろう、と思っているところへ、アメリカ英語っぽい英語の声が聞こえ、二人の若い男性が入り口に近づいて来て、二人の間の会話が聞こえたのである。
A:Look! It says “subway.”Let's take the subway.
B:Yeah, but I wonder what subway line is this? Anyway, when we get to the subway station, we will see. Let's go down the steps.
私は心の中で、この二人は呑気だな、ここでは subway が「地下鉄」であるはずもないしと、二人が降りて行くのを興味津々と見ていたのである。
30秒ほどした時、通りの反対側の路上に例の二人の姿が見え、
Why, no subway!
と大声で言ったのが聞こえたのである。
その時、英国での subway は、「地下横断歩道」ということなのだと、わかった次第であった。
※小山田注:the tube とも言う。
英国の都市で地下鉄があるのは、私の体験ではロンドンとイングランドの北西部マンチェスターだけである(日本では、札幌、仙台、東京、横浜、名古屋、京都、大阪、博多などである)。そして英国の英語では「地下鉄」は underground であり、これは the underground railway の省略である(小山田注)。
ロンドンの通りを歩きまわるのが、私は大好きである。米国の街より小さな店が多数あり、そのショーウィンドウ(shop window)を丹念に見ていたら、私には英語表現に数多くの英語の「気づき」があるのである。
このようなわけで、ロンドンの通りを歩いていたある時、地価に降りて行く階段があって、“Subway”という表現があった。しかし私の英語知識では、英国では「地下鉄」は underground なのだから、subwayとは何か別のものであるに違いない、語源的には「sub+way」、つまり「下+道」ということだから、「地下道」の一種だろう、と思っているところへ、アメリカ英語っぽい英語の声が聞こえ、二人の若い男性が入り口に近づいて来て、二人の間の会話が聞こえたのである。
A:Look! It says “subway.”Let's take the subway.
B:Yeah, but I wonder what subway line is this? Anyway, when we get to the subway station, we will see. Let's go down the steps.
私は心の中で、この二人は呑気だな、ここでは subway が「地下鉄」であるはずもないしと、二人が降りて行くのを興味津々と見ていたのである。
30秒ほどした時、通りの反対側の路上に例の二人の姿が見え、
Why, no subway!
と大声で言ったのが聞こえたのである。
その時、英国での subway は、「地下横断歩道」ということなのだと、わかった次第であった。
※小山田注:the tube とも言う。