55.4.「急曲がり道」;T-junction


「急曲がり道」とは、私の仮の造語であって、耳慣れないのは当然である。これは私に言わせれば、「急カーブ」であって、「急カーブ」よりもっと「急」なのである。

私は、オーストラリア、ニュージーランド、スコットランドなどの自然の中を、レンタ・カーで長距離ドライブしたものである。山岳地帯を進んでいくと、この「急な曲がり道」があり、カーブよりきついのでcurveではなく“bend”である。動詞bend(折り曲げる)から派生した名詞である。このbendが「急」であることを、まさかsuddenなどという形容詞には使えない。sharpなら良い。現に、そういうところで見かけた注意書きは次のようなものであった。

・Caution! sharp bend ahead

sharp bendより角があって、左右に直角に曲がって行く形状の道路は、文字T似ているので、“T-Junction”と呼んでいる(注)。


※小山田注:日本語では、正式には「丁字路(ていじろ)」であるが、最近では「T字路(てぃーじこ)」も使われつつある(役所や裁判所以外)。