22.1.Let's call each other by your first name


英語では、last name(英国英語では surname)を使う時には、普通は Mr. / Miss/ Mrs. / Ms.などを

その前につけることになる。一方、first nameにはそういう問題はない。

それに first nameで呼び合う仲になれば、親しさも増すことになる。

もっとも、それは二人の年齢差がほとんどないか、片方が年上、もう一方が年下の時である。

年齢差がある年上や先輩には Mr. / Mrs. / Ms. などを付けて言うのが普通である。

[付]Ms. の読み方は [miz, ミズ]である。なお、Mrs. の読み方であるが、多くの日本人は[ミセス]と言っているが、英語にはそういう読み方はない(注:正しくは [misiz, ミスィズ]である)。



22.2.Let's go on a first-name basis



上の22.1の見出し英語文と同じ意味の別の表現である。交際が始まったごく初期に、

<苗字を使った堅苦しい呼び方より、first nameを使って呼び合いましょう>と提案されたのに、

そうしないで苗字のほうで呼びかけ続けたら、相手は<あなたはfriendlyな人でない。

そういう人とは交際しにくい…>と思われるようである。



22.3.term of address(ing)



<人に呼びかける行為>のことを文化人類学や言語学の英語では、term of address(ing)という用語を使っている。

addressという語には「住所」とか「演説」以外に「呼びかける」とか「呼びかけ」という意味もあることは、

英語の基礎知識の一つである。




23.call~(人)nameとは


次の2文を比較してみる。


 (a) Tom called my name.

 (b) Tom called me names./ Tom called me a name.


この(b)のほうには、単に「私の名前を呼ぶ」ことではなく、<私を侮辱するために悪い名を使ってののしる>ことである。

例えば、“a lazy guy”とか“a noughty boy”とか“a prostitute”とか“a street girl” などと言うことであり、

それは本人に直接言うこともあれば、他人に告げ口をすることもある。