20.1.She is named Sayuri after the film star Sayuri Yoshinaga.


「彼女は映画女優の吉永小百合にあやかって小百合と名づけられたのである」

この

英文中の be named after~は、高校英語のどこかの段階で学ぶ連語である。



20.2.nickname


ある人に他人がつけた、いわゆる「あだ名」とか「愛称」のことを指す。

私は小学生の時はなぜかあだ名などつけてもらえなかった。

それが中学生になると、私の「林樹(りんじゅ)」という名前が珍しかったためか、

間もなく「じゅりん」すなわち「りんじゅ」を引っくり返した愛称をつけられてしまったのである。

小学生はどうだったか知らないが、私たち中学生(旧制)は、習っている多くの教科の教師に

あだ名をつけていた。英語の教師は始業のブザーが鳴り終わるやいなや入って来られたので、

fire engine (消防自動車)、数学科教師は、その顔が卵形でツルっとしていたので「シャン玉」、

地理科の教師は、すぐ怒り出すので「雷」であった。

日本史の教師は、瀬川清子といって民俗学者として知られ、私たちの中学で紅一点であったが、

中年のおばさん的風貌だったので「おかん」(これは「おかあさん」の方言からきたのであろうか)であった。

工作の教師は、「朝工(ちょうく)」と呼んでいた。たぶん「朝鮮大工」の省略で、軽蔑した名前であったのだろう。

これらは、私たち同級生がつけた名前ではなく、上級生から伝わって来て、それを私たち後輩も引き継いで使ったのであった。

 

英英辞典で「nickname」を引くと、具体名としては、

Bullhead / fatty(太っちょ、デブ) / hairy(毛深い奴) / shorty(ちび助)

などが記されている。