15.6(a)~house(複合名詞)の例いくつか


doghouse 「犬小屋」

一般家庭の庭にある小さな木製の「犬小屋」のこと。英国はイングランドなどの富裕な家で複数匹飼っている大きな犬小屋や犬の飼育場(ブリーダー)の大きな檻のことは kennel と言っている。


・greenhouse 「温室」

これは別に温室の外形が緑色に塗られているわけではない。その内部に緑色(green)の植木や草花か野菜が栽培されていることからこう表現しているのだろう。

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[注] a green house(緑色の家)と a green house(温室)の第一強勢の違いについては、既習事実であろう。

[小山田注] 本ブログ「修飾語の位置とストレス 」を参考のこと。


publishing house 「出版社」

伝統ある出版社は社名の中で publishing companyの代わりにpublishing houseと表現しているものがある。


・public house「パブ」

英国の街中などにある酒場のこと。 pubっは略称。


school house 「旧式の木造の校舎」

「校舎」のことは、一般には school building と表しているが、旧式の木造の小さな校舎のことをこう表すこともある。


coffee house 「比較的格式ある喫茶店」

「喫茶店」のことは普通には coffee shop と呼んでいるが、古くからある立派な喫茶店のことは coffee houseと呼んでいる。


steak house 「ビフテキ専門店」

steak restaurant が普通。これも比較的格式あるものは、steak houseと自称している。


clearing house 「参考情報配布センター」

取り扱っている参考情報がどの分野のものかを示すために clearing houseの直前に、例えば Linguistic Information Clearing House のような名称を使っている。


boarding house 「(いわゆる)下宿屋、宿泊所」


International House

諸外国から来た学者、研究者が比較的安く滞在できるところ。


・country house 「」

米国では「田舎の家」のことであるが、英国では、上流階級の人々が住む「お屋敷」、いわば「館(やかた)」のことである。上流階級はロンドンなどの大都会には住まず、田園地帯(country area)に住んでいるのである。