13.1.「国際結婚」に当る英語は?
日本人の多くは、このことを「国際」 → 「国際間の」 = international 、「結婚」 = marriage だから、 international marriage であると安易に考えているのであるが、そんなものではない。
「国際」というのは「国レベル」のことで、国際結婚に国は何も認めたり許可を与えたりするわけではない。単にMとFという男性と女性が結びつくだけで、ただこの二人の国籍が異なっていただけのことである。国というより別々の民族(race)の者の間の結びつきにすぎない。
したがって英語では interracail marriage と表わしている。racial は名詞 race の形容詞形である。
13.2. 「混血児」 = half (ハーフ)とは限らぬ
興味深いことには「混血児」とは子供のことであるが、その子が大人になるとなんと表わしたらよいのであろう。「混血者」だの「混血人」などとは言わないからである。
英語はその点便利である。 person という語がある。「混血の」というのは mix blooded と表わせる。そこで混血の人のことは mix-blooded person であり、これは子供にも大人にも使える。
しかしこの語は、両親のそれぞれの民族名が表わされていないので、具体的には次のように表わしている。
a half English - a half Japanese / a half American- a half Korean / …
混血の者同士が結婚すると、 a quarter English - a quarter Japanese - aquarter Korean - a quarter French ということになる。