4.1 relativeとfamily

 日本語では自分の「家族」と「親戚」ははっきりと区別されている。家族は普通は血のつながりがあり、少なくとも成人になるまで(あるいは大学入学なり就職なり結婚するまで)は同居しているものである。これに対し親戚は別居していて、もと家族の一員だったのが、結婚のために家族から独立して別居したり、その配偶者になったり、そこにできた子供たちである。

 普通英和辞典などでは「家族」=family、「親戚」=relative(あるいはrelation)と示しているが、英語ではfamilyはrelativeでもある。この関係を図式してみる。


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    。                。
    。   relatives       。
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    。 .            . 。
    。 .  family      . 。
    。 .            . 。
    。 .............. 。
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 また語法的に注意すべきことは、familyは集合名詞(集団名詞)であるのに対し、relative(s)は、親戚の一人ひとりのことである。

 以上のような違いに気づいたのは、きっかけがあったのであった。

 ある米国人と会話していた時に、次のように言ったからである。

 ”One of my relatives ― my brother went to Stanford University.

 日本語では自分のきょうだいは親戚ではないのと対照的である。



 4.2 「4人家族」

 これを英語では簡単にfamily of fourと表わしているfamily of four peopleの短縮形であろう。もちろん文の形でThere are four people in my family.とあらわしてもよい。

 [付]日本語で「私の家族」という時、「私」はその中に入るのか、それとも「私と(私の)家族」のことなのか曖昧である。英語のmy familyもその点同様である。厳密に表わしたい人は、four people in my family,including myself.などと表していることもある。
 本項目で家族の構成人数を表わすのにpeopleを使っておいたが、このpeopleをmembersとしてもよい。

 How many people[members] are there in your family?