今回は、「大学」に関する英語表現をご紹介します。
a. 私は大学生です → I go to college.
I am a college student.
I am in college.
「大学」と言えば、まず university を思い浮かべる人が多いですが、
学生は各学部(注1)の学科に通うので、このように、例えuniverstyがつく大学に通っても、
college (注2) を使うほうが自然です。なお、universityは、修士以上の大学院を持つ総合大学に使われることが多いです。
また、冠詞が無いのは、school, church, hospital, work, sea, bed など、単にその建物や場所に行くのではなく、
その機能を果たしに行くと言う意味合いがあります
(建物その物に行く場合は冠詞がつきます)。
b. どこの大学に通っているのですか? → Where do you go to college?
What college do you go to?
疑問文で使う時も、表記のようにcollegeを使います。
但し、固有名詞をはっきり尋ねたい場合であれば、What university do you go to? でも良いでしょう。
c. 東京藝術大学に通っています → I go to Tokyo University of the Arts. (注3)
固有名詞で言う場合は、表記のようになります。
1つ注意すべきは、「東京藝術大学の学生です」と言う時、
× I am a student of Tokyo University of the Arts.
と、「~の」に引っ張られて of を使ってしまいがちですが、at を使って、
○ I am a student at Tokyo University of the Arts.
とするべきです。これは、ネイティブの語感では、student という単語の中に study という動詞性が含まれているため、I study at Tokyo University of the Arts のように、「~で学んでいる」 という気持ちから at のほうが自然ということです。
(注1)「学部」に当たる英語は、いろいろあります。department は、partという単語が入っていることもあり、各学部を区分した意味合いがあります。
faclutyは、教職員を含めた組織としての学部を示します。
schoolは、主にアメリカで使われ、以下の例が有名です。
・law school 法学部
・medical school 医学部
・business school 経済学部(もしくは「経営学部」
(日本で言う「ビジネススクール」は、business college もしくは business academyと言います)。
(注2) collegeは、場合によって、様々な意味があるので注意が必要です。
「大学」「単科大学」「学部」「学寮(オックスフォードなど)」「専修学校」などです。
(注3) 東京大学は、The University of Tokyo です。単に Tokyo University と言うと、「東京にある大学」と誤解される可能性もあり、the University of Michigan (ミシガン大学)などのように university を最初に持ってくる大学名と同じ語構造にしたため、冠詞のtheがつきます(但し、ミシガン大学は、単語でのみ使われる場合は、theがつきません)。
なお、日本の都道府県名の付く国公立大学で、同じ「university of」構造の大学名では、 the を付けているのは徳島大学を除いてありません(この部分、「科学論文に役立つ英語:冠詞
」参照)。