前回に引き続き、日本語に引っ張られやすい表現を紹介します。



d. ベッキーは、私の家の隣に住んでいます → Becky lives next to me.


これは直訳で、Becky lives next to my house.としてしまいがちです。

人で始めたのであれば人で、家屋で始めたのであれば家屋で統一します。

よって、Becky's house is next to my house [mine]. は可能です。

なお、Beckyは、Rebeccaの愛称です。



e. 帰る前に、その火を消して下さい → Please put out the fire before you leave.


バーベキュー(barbecue, BBQ)が、若い人の間で流行っていますが、

火の不始末から火事を起こすこともよくあるので、火はきちんと消さなければなりません。

「火を消す」は、extinguishもありますが、少し硬い表現なので、put out the fireが最適です。

「帰る」は、必ずしも go home(帰宅する)とは限りません。

家族で来て、明らかに一箇所の家に帰宅するのでなければ、表記のように

leaveかreturnを使います。



f. かつては、人のノートをコピーする大学生が多くいました →

There used to be a lot of college students who photocopied classmates' notes they took.

When I was young, a lot of college students were likely to photocopy classmates' notes they took.


「コピー」は、カタカナ語ではコピー機で行うことを指しますが、

英語のcopyは、手書きで写すことも含みます。よって、コピー機でコピーする場合は、

photcopyという語を使用します。他に、make a photocopy of~という表現もあります。

また、phtocopyの代わりに、コピー機の会社名である「ゼロックス」から、

xerox copyという表現もありますが、近年はほとんど見かけません。

もっとも、最近の学生は、わざわざコピー機を使うよりも、

携帯電話やスマートフォンのカメラで写す

(take pictures of classmates' notes with a cell-phone)人が増えていると聞きます。

なお、パソコンでよく行われる「コピー&ペースト」は、copy & pasteで、C&Pと言う略語もあります。