前回に引き続き、今回も間違いやすいカタカナ英語をご紹介します。



d. 学生にアンケートをとる → send out questionnaire forms and have my students fill out


よく、広告などに「アンケートにご協力頂いた皆様には、粗品を差し上げます」などと書かれていますが、

「アンケート」は、英語ではありません。元々ラテン語の inaquarere に由来するフランス語 enquete で、

「探し求める」という意味です。questionnaire という単語も、元々 question という単語が入っており、

フランス語由来です。「アンケートを取る」は、他にも、conduct a questionnare suvey という表現もあります

(surveyは、「調査」「検査」などの意味があります)。



e. ハイカラなワイシャツ → high-collar dress shirt



これは、ちょうど間違いやすい2つのカタカナ語が入っています。

「ハイカラ」は、明治時代後期から大正時代にかけて、西洋風な姿や言動をする人物を「ハイカラな人」と言っていました。

明治時代、男性の衣服でハイカラー(high collar、高襟)のシャツが流行していたことに由来します。

実はこの、高襟のシャツこそ「ワイシャツ」だったというわけです。

その「ワイシャツ」も、「Y字型のシャツ」が縮まってワイシャツになったわけではなく、white shirtが由来です。

そして、白いワイシャツばかりではありませんので、正装のときなどに着るシャツを dress shirt と言うわけです。

なお、「Tシャツ」(tee shirt)は、「T型のシャツ」が由来です。



f. ベテラン → an expert (in ~)


英語には、veteran という単語はありますが、第一義には、「退役軍人」や「歴戦の兵士」という意味です。

通常は、表記のほかに、形容詞なら experinced を使います。


例:彼はベテラン教師です。

(1) He is an experinced teacher.

(2) He is an expert in teaching.