前置詞は、英語学習者にとって厄介なものですが、基本的な語感を押さえておくことが重要です。
例えば、onは接触を表していて、壁にぶら下がっていても、天井にくっついていても、接触であればonです。
他にも、atは一点を表し、inはより広い場所や内部を意識する時に使います。
a. 私はその湖に釣りに行きました → I went fishing at the lake.
まず、go~ingの表現は、前置詞にtoを使わないことは、ご存知の方も多いと思います。
なぜなら、go shopping to Shibuyaにすると、「渋谷に行く途中に買い物をする」という意味になるので、inかatiを使います。
表記の問題文で使用したatは、一般的に「湖で」という意味になります。
inを使うと、「湖の中に直接入ったり、ボートなどから釣る」というイメージで、
onを使うと、「湖のほとりから釣る」というイメージになります。
b. 彼はメイプル通りの82番地に住んでいます → He lives at 82 Maple Street.
「通りで」は、他にアメリカならonを、イギリスならinを使う傾向にあります。
これは、アメリカの通りには、特に開拓時には建物があまり無かったのに対し、
イギリスの通りには高い建物に挟まれていた、ということによります。
c. 英国国会議事堂は、テームズ河畔にあります → The British Parliament buiding is on the Thames.
「河畔」は、「川のふち」なので、onを使います。
もし、「川の上」であれば、川に浮いていることはないので、overにいなります。
なお、「国会議事堂」は、アメリカはcongress、日本はdietを使います。
イギリスのparliamentは、フランス語のparlerが英語に入ったものです。
アメリカのcongressは、「一緒に」を表す接頭辞con-に、「進行する」の意味progressの-gressから成り立っています。
日本のdietは、元々はラテン語起源で「日・昼」を表すdiesに由来します。
明治政府が目指したプロイセン(ドイツ)にはRechitstag(ドイツ帝国議会)があり、英訳するとGerman dietになります。