修飾語は、名詞の前に置くか後ろに置くかで意味が変わることがあります。
a. the boy laughing over there → あちらで笑っている少年
b. the laughing boy over there → あちらにいる(普段から)笑っている少年
aは、一時的に、「発話現在笑っている」という意味で、bは、「習慣的・傾向的に笑っている」という意味です。
名詞の前に来ると、属性として切り離せられない性質ということになります。
同様な例としては、
c. the dog barking over there → あちらで吠えている犬
d. the barking dog over there → あちらにいるよく吠える犬
e. the student working at the supermarket → そのスーパーで働いている学生
f. the working student at the supermarket → そのスーパーの勤労学生
などがあります。
また、名詞の前に置かれた場合、ストレス(強め)の場所によって意味が変わります
(強める単語を大文字で表します)。解答を示す前に、ご自分でお考え下さい。
e. an ENGLISH teacher
f. an English TEACHER
g. a CRIMINAL lawyer
h. a criminal LAWYER
i. a DANCING girl
j. a dancing GIRL
k. a SLEEPING car
l. a sleeping CAR
eは、an English language teacher つまり、「英語の先生」です。
fは、 a teacher who is English つまり、「イギリス人の先生」です。
修飾語を強めると、その機能を強調することになり、人で言えば職種、物で言えば種類を表します。
一方、名詞を強めると、属性や状態を表し、be動詞を使って関係詞で言い換えられます。
gは、「犯罪専門の弁護士」、
hは、 a lawyer who is criminal つまり、「罪を犯した弁護士」です。
iは、「踊り子」(踊ることを職業にしている女性)、
jは、a girl who is dancing つまり、「踊っている女の子」です。
kは、「寝台車」で、他には a DINNING car(食堂車)などがあります。
lは、 a car which is sleeping つまり、「寝ている車」で、レトリックな意味を除けば、現実的には奇妙に響きます
(反対に、a sleeping BABY は、a baby who is sleeping つまり、「寝ている赤ん坊」になります)。