『のだめ』と言えば、ベートーヴェンの交響曲第7番イ長調。CMでも書店の宣伝でも、今、最も電波に乗って流れているベートーヴェンの曲ではないでしょうか。
『運命』でも『田園』でも『第9』でもない、なぜ『ベト7』か。その理由は、この曲の持つ天性のノリの良さだと思います。やはり、一般向けの映画ということで、その対象はクラシックファンではありません。映画のタイトルミュージックとしては「ノリのよい、リズミカルな曲ぴったりなのです。
緊張すぎる『運命』
牧歌的な『田園』
哲学的な『第9』
ではいけないのです。流れるようなストーリーと、ドキドキする期待感を抱かせる音楽でなければいけません。
ワーグナーが『舞踏の神化』といった『ベト7』が今ほど脚光を浴びたことは過去日本にはなかったのではないでしょうか。
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