12/2のマチネは、作曲家 多田泰教さんの変拍子で表現されるさまざまな音楽の世界を弦楽四重奏でスリリングかつ情感豊かに楽しむ《Less is More》。7回目のライブでした。
この日はたくさんのお客様がご来場され、立ち見のお客様まで。
このプロジェクトへの期待の高さがうかがえます。
藝大の俊英たちによる若さ迸る演奏に聴きいるお客様。
複雑なリズムが絡み合う音楽。
それでも決して無機質にならずに神秘的な世界を感じ、日本の風景も感じます。
でも、よく聴いてみると音が複雑に交差していて、何やら不思議な感覚すらおぼえます。
ナビゲーターさんが事前にリサーチして楽曲解説もしてくれるので、作曲者の意図も理解してから演奏を楽しめます。
お客様に手拍子で演奏に参加していただき、7拍子など変拍子を体感していただくコーナーも。
私たち人間はふだん2足歩行をしますので、2拍子や4拍子が身体に染みついています。
そこに3拍子のワルツが入ってくると少し気持ちが浮つく感覚になりますよね。
さらに5拍子、7拍子とくると、スリリングな非日常の感覚、ある種の快感すらわいてきます。
《Less is More》プロジェクトは、そんな非日常の世界と日本の原風景を重ね合わせてくれる稀有なライブだと思っています。
皆さんもぜひ、体感してくださればまた別の音楽の楽しみに出会えるかもしれません。