私のクラッシック音楽との出会いは、たぶん6、7歳頃だったと記憶しています。
その頃、小さな公営住宅に父と母、そして4つ違いの弟と、慎ましくも幸せな幼少時代を過ごしていました。
家の玄関を上がるとすぐにカーペット敷きの小さな応接間(客をもてなす洋室風の部屋)があり、赤黒く古いサイドボードの脇に、存在感のある大きなスピーカーやアンプ、レコード台などが所狭しと並べられていました。今で言う「ステレオセット」(今はあまり流行っていないかな?)と呼ばれるものです。
子供だった当時の私にとって、ステレオセットは、「とても大きな音が鳴り、迫力があってカッコイイ!」というイメージをもっていました。ボリュームを上げていくと、そのサウンドが床を伝って体に鳴り響いてきて、その感覚が、何とも心地よかったからです。
「3畳間程の狭い応接間に、どうしてこのような巨大で高価そうなステレオセットが?!」
当時の私は、子供ながら素朴な疑問を抱いていました。後日、ステレオ購入のきっかけを父に聞いてみると、クラッシック音楽を聴くために、父母の結婚後の記念として購入したという事実が判明しました。
父母は共に学生時代に東京暮らしをしていて、当時クラッシック音楽の流れる「名曲喫茶」と呼ばれる喫茶店が流行っていて、そこで度々デートを重ねるにつれ、徐々にクラッシック音楽に興味をもち始めたようです。そして、自分たちや、やがて生まれてくる子供達の教養のために、「これからたくさん良い音楽を聴いていきたい、聴かせていきたい」と考え、結婚を機に高価なステレオ機器購入に踏み切ったそうです。
そして、ステレオ購入の際、世界文化社が発行した「世界の名曲」と題したLPレコード全集も同時購入したのです。何巻あったかははっきりと覚えていませんが、20~30巻ほどはあったと記憶しています。収録されていた曲は、様々な作曲家による交響曲などの管弦楽曲からオペラ、協奏曲、室内楽曲、ピアノ曲など、幅広いジャンルに渡っていました。
私のクラッシック音楽との出会いは、まさにそこから始まりました。レコード製作はすべて日本ビクターが行い、どの巻にも30ページ程の解説がついていたように思います。小さい頃からいろいろな巻のレコードを聴いているうちに、自然とクラッシック音楽に親しみをもっていったのかなという感じがします。
それから、ずっと音楽中心の生活を送っています。音楽の道には、進みませんでしたが、「音楽愛好家」を気取っています。
平日の仕事中はさすがに無理ですが、それ以外の時間は、ほとんど音楽に夢中です!
趣味でピアノを弾いたり、ストリーミングサービスでいろいろな作曲家の楽曲を聴いたり、CDやDVD、ユーチューブでオペラや歌曲を聴いたり、たまにコンサートに出かけたり・・・、寝る時も寝付くまでクラッシック音楽を中心に流している有様です。
このブログでは、これからそんな一人のクラッシック音楽好きの日常を綴っていきたいと思います。