今はそのためだけに生きている | 阿蘇の国のクララ

 

7月25日(月)...

 

ママ

「桜島が噴火したね。

阿蘇山も、いつ噴火しても

おかしくないね」

 

パパ

「安倍さんはいなくなるし、

コロナは増えるし、物価は上がるし、

ガソリンも高いし...」

 

パパ

「電力がなくなるから

節電してくれって言うし。

電力不足の時、

他の地域の電力会社から電力を

優通してもらえばいいのに、

原発を再稼働させたいんだろうね。

太陽光発電はもっと嫌いだけど」

 

※東西で電気の周波数が異なるそうです。

周波数を共通にすればいいのに。

 

ママ

「日本はこれからどうなるんだろうね」

 

日之影町

 

私は何か大事なことがそこにあるのに

わからない変てこな気分をもてあましました。

 

やがて車は、

谷間を見下ろす場所にでました。

 

「パパ、ママ、早く川に行こう!」

 

日之影川

 

水音のほかは谷間は静かでした。

 

「アユ釣りしてるね♪」

 

「クー!」

 

私はママと向かい合いました。

 

「がんばれ。ママ」

 

「これからもママのそばにいるから」

 

ママの手を尻尾で引っ張りました。

 

「釣れたみたい」

 

時が止まっているようにも思えました。

 

お腹はあまり減らず、

青い川の水を飲めば空腹も、

疲れも不思議にとれました。

 

私は、ママといると、

嫌な感じのものがまったく

近寄ってこないことに気がつきました。

 

今は何の不安もない。

 

安心しきっていられる。

 

ママ

「ふっ...、

クララの満足そうな顔を見ると安心するね」

 

パパ

「うん。今はそのためだけに生きてる」