「ジャスママさん、
ママとパパの結婚式、
まだ覚えてくれてたんだ、クー♪」
「私たち、忘れてたね♪
ジャスママさん、ありがとうございます」
夏の夕方に、散歩に出かけて、
まだ空が青いのを見ながら走る瞬間、
突然になにかが爆発しそうになることがあります。
自分の中に眠っている
懐かしくたまらないものが、
これだ!...って言いだすようなそんな感じ。
アリスおねえさんがにこにこしているみたいな。
「クー!」
「カレラちゃんが会いに来てくれた♪」
「...プリケッツバックと一緒に♪
ナミさん、バッキーさん、ありがとうございます」
草千里へ...
誰かが言ってた。
「なんだかみんな幸せそう、
ここで暮らしたらきっとすごく楽しいんだろうなあ」
私は言いたかった。
「うん、でも、
こういうところって、
楽しいときはものすごく楽しいけれど、
悲しいことがあったときにはきっと、
よりいっそう悲しくなって
深く参ってしまうようなところ
なんだと思うよ」
これは私がちょっと大人になったから言えること。