ずっと一緒に決まってるでしょう | 阿蘇の国のクララ

 

1月9日(日)...

 

イノシシ林

 

 

「荒されてる...」

 

「闘う日が近いのかも」

 

「...クララ、今日はどんどやよ♪」

 

長陽駅前

 

「ここでしめ縄を燃やすの。

火がけがれをはらい、

一年を無病息災に過ごせるのよ」

 

「クー」

 

「4時半点火だから、久永屋で待っていよう♪」

 

「クー!」

 

久永屋(長陽駅内)

 

「...資本ケーキクーださい♪」

 

 

「始まったみたい...」

 

「クー...!」

 

私は思わず、歓声を上げてしまいました。

 

「炎の勢いが強ければ強いほど

里の神様も強くなって里を守ってくれるの」

 

「クー」

 

目を見開き、

私の横にしゃがむママ。

 

「なに?」

 

「ママは時々すごく遠くを見ているよね」

 

「え?」

 

「いつまでこうしていられるのかなって、

ふと思っただけ」

 

そう言うと、

ママが小さく息をのんだのがわかりました。

 

「ずっとだよ」

 

「ずっと一緒に決まってるでしょう」

 

「クララ」

 

「クー?」

 

「キスしていい?」