永遠の暖かさ | 阿蘇の国のクララ

 

12月7日(火)...

 

Be TREE(ビーツリー)

 

「ママ、あずきね~♪」

 

「...クゥ♪」

 

「菊池神社行こうって」

 

「いいよ」

 

「ご飯はコッコにしょう!」

 

「コッコ♪」

 

コッコファーム

 

 

菊池市

 

「菊池は暖かいね♪」

 

「クー、まだ秋みたい♪」

 

小さい頃読んだ絵本の中では、

いつだって遠くに見える明かりは

暖かさの象徴でした。

 

菊池神社

 

山で道に迷って見つける明かりだとか、

帽子屋の明かりだったりとか。

 

もちろんそのあとにどんでん返しがあって

いろいろとおそろしいことが起こる物語も

たくさんあるけど。

 

でも、あの明かりを見たときの気持ちは

普遍なのです。

 

永遠の暖かさ...

 

「菊池神社の参道に

今でも旅館があるんだけど、

昔そこに泊まったことがあるの。

30年くらい前かな...。

結婚する前のパパがいて、

お父さんとお母さんもいて、兄妹もいて、

ここに来ると思い出すな」

 

「ほら、あそこに見える明かりがそう。

結局、あれが最後の家族旅行に

なっちゃったけど。

帰りながらそれを見るのが好きなの」

 

「旅館の前を通るとき、

ふと家族の話し声が聞こえるような気がするの」

 

その時だけ、ママの顔は

ちょっと幸せそうにほころびました。

 

まるで桜のつぼみが開くみたいにふわっと、甘く。