楓(かえで) | 阿蘇の国のクララ

 

8月26日(木)...

 

「クー」

 

年輪を経た大きな木は

どんなに美しく、大切なものか。

 

見ているだけで、打たれるものがあります。

 

誰もいないところで

その木と対していると、

霊気がひたひたと

しのびよるのを感じてしまいます。

 

木魂(こだま)というように、

木には魂があり、

霊が宿るということなのでしょう。

 

一本の木がどんなに心を安らげてくれることか...

 

今の日本人は、それを忘れてしまった。

 

日本は雨が多いので、

何もしないでも緑が生え、

木が育つと思っている。

 

だから緑や木を大切にしない。

 

緑や木に関して鈍感で、

なくなるまでわからない。

 

天国とは、

木と緑、水があるところなんだ。

 

木が身近にあることは、

そのことをいつも思い起こさせてくれます。

 

「クーちゃん、

きのうもらったフィラリア予防薬よ。

ルイくんママが言うように、

一粒2800円の

高級おやつなんだから、

味わって食べてね」

 

「クゥ♪」

 

ルイの東屋

 

「もう一粒クーださい♪」

 

蔵人珈蔵

 

「珈琲豆を、700グラムお願いします」

 

「めいちゃんママが教えてくれた

南阿蘇珈琲にも行きたいね」

 

パパとママは南郷谷の

中古物件に住んでいます。

 

そこを買うと決めたのは、

一本の楓の木でした。

 

ああ 君の声を 抱いて歩いて行く

 

ああ 僕のままで どこまで届くだろう

 

「珈琲、おかわりしていい?」