物語の続き | 阿蘇の国のクララ

 

5月4日(火)...

 

「クー」

 

「生揚げ食べてるの。

もう少し待って...」

 

「あとでスズラン見に行くからね♪」

 

阿蘇望橋

 

阿蘇市波野にある

日本版マディソン郡の橋です。

 

近くにはその昔、

オウム真理教の

サティアンがありました。

 

波野はオウムを追い出した村です。

 

スズラン自生地(波野高原)

 

北海道などで多く見られる

スズランの自生地が

阿蘇市波野で発見されたのは、

昭和49年5月のことでした。

 

5月中旬から6月上旬になると、

波野高原には可憐な5万株の

スズランの花が咲きます。

 

「クーちゃん、踏まないようにね」

 

 

「たくさんあるけど、

花はまだ咲いてないね」

 

 

スズランの花言葉は、

再び幸せが訪れる、です。

 

悲しい出来事をあとから知ったとき、

人は、自分の無力さに歯がみする。

 

終わってしまった悲しい物語に

自分が参加できなかったことを悲しむ。

 

何で自分には何もできなかったんだろう、

何とかしてあげたかったって。

 

でも、もし、

その物語に続きがあって、

悲劇が何かしら救われたことを知ったら

嬉しい。