あなたのお父さんはどんな人ですか?

と聞かれたら、私はパッと答えることが

できない。


家のローンは30歳くらいで払い終わってるし

旅行にもたくさん連れて行ってくれたし

家事もできる。これだけ聞けばいいお父さん

かもしれない。

だけど私にはそう言い切れない理由がいくつ

かある。


まず第一に 私は父が怒った時や機嫌が悪い時

の喋り方が大嫌いだ。

いつも思う。そんな言い方しなくてもいいん

じゃないかって。私の駄目だった点・できな

かった点を指摘するのではなく、「私」と

いう人間そのものを否定する。正直、あんな

物の言われ方をしたら自分は死んだ方がいい

んじゃないかと思ってしまうくらい罵倒され

る。途端に生きるのをやめたくなる。

これは別に私が特別メンタルが弱いわけでは

ないと思う。誰が経験しても似たような思い

を抱くと思う。私は今までに何度か言い返し

たことがある。その言い方が嫌なんだって。

父は毎回「俺は昔からこういう話し方だ」と

答える。何を言っても無駄。話が通じない。

自分は昔からこうだから今更変えることはで

きないと言われた。自分は欠点を改善する

素振りすら見せないのに、私たち家族には

常に改善を求める。自分が悪い事をしても

絶対に謝らないのに、私が同じ事をすれば

ものすごい剣幕で怒り狂う。父はいつも、

他人にはあれこれ求めるのに、それに見合う

変化を何も返してくれない。私たち家族が

一つ、また一つと父に言われた事を改善して

も、永遠に要求がくるばかり。反論される事

が大嫌いで、何か言い返せば「俺はお前らを

養ってやってるだろ」と返してくる。じゃあ

死んでやろうか と何度思っただろうか。

何か反論すると必ずこれを言ってくる。

確かに育ててもらった恩はあるけれど、だか

らと言って人を罵倒する事は許されるんだろ

うか。人に死にたいと思わせるような言葉を

ぶつけるのは本当に愛情なんだろうか。

子供が将来自立して生きていけるように育て

なきゃいけないのは理解できる。だけど父が

やっている事は教育や心配じゃなくてただの

迷惑で厄介な干渉だ。 子供の人生を親が決め

るのは子供に対する侮辱行為だと思う。

お前には人生を決める権利なんてないんだと

言われるのと同じ事だ。それで上手くいかな

かったら「最終的に決めたのはお前だ」と

責任逃れする。振り回しておきながらそれか

と呆れてしまう。もし生まれ変わる事ができ

るなら、母には申し訳ないけれど、もうこの

家の子供にはなりたくない。こんな家にいた

せいか、私は昔から家族と本音で向き合う事

ができずにいる。いつも他人の顔色を伺って

しまう。自分らしさ なんてものに憧れる。


父の影響か、父と似た歩き方の人を見る度に

心臓の動きが早くなる。声の大きな人が苦手

だ。怒りっぽい人も苦手だ。

父の事を嫌いじゃないフリをするのに、

もう疲れてしまった。

私は今求職中だ。早く就職してお金がある

程度貯まったら、母を連れて家を出ようかと

考えている。母にもっと笑ってほしい。

人生を楽しんでほしい。強くてあったかくて

優しい母が大好きだ。


そんな母を苦しめる父を、私はどうしても

許す事ができない。願わくば早く逝って

いただけないだろうか。