ブランド名の由来
こんにちは、ハンドメイドジュエリー専門店「Clafoutis(くらふてぃ)」作家のmikoです。
本日のテーマは、
「ブランド名の由来」について。
命名の舞台裏をお話させてください。
Clafoutisとは?
まずもって、「Clafoutis(クラフティ)」とはなんなのか?
お菓子作りがお好きな方は、もしかしたらご存知かもしれません。
実はこれ、とあるケーキの名前なんです!
どんなケーキなのかと言うと、
こんなやつ。
ご覧のとおり、さくらんぼがこれでもかと入った素朴なケーキで、フランスはリムーザン地方の郷土菓子とされています。
なぜClafoutis?
しかしなんでまた、ジュエリーブランドの名前にケーキの名前なのか?
その理由は、わたしの人生観を一変させた、とある言葉にあります。
その言葉とは、
Profitez la vie
(プロフィテ・ラ・ヴィ)
かつて留学していたときにお世話になったホストマザーからもらった言葉です。
Profitez la vie!
じつはわたし、学生時代はフランス語を専攻していました。大学2年生のとき、フランスはオルレアンという街に渡り、そこで10ヶ月ほどホームステイをしながら現地の大学に通いました。
幸いにも大変親切なご家庭にお世話になり、特にホストマザーとは長い時間を共に過ごし、時に人生相談にのってもらうこともありました。
ある日、マザーに日本での生活を話す機会がありました。バイトに学校、帰国すれば就職活動。極めて一般的な日本の大学生活を語ったと思います。
しかし、マザーからは意外な言葉が返ってきました。それが先ほどの言葉、「Profitez la vie(プロフィテ・ラ・ビ)」です。
あえて日本語に訳せば、「人生を楽しみなさい」という意味になりますが、、
じつはこの言葉、日本語訳するのに大変難儀な言葉なんです。と言うのも、「profiter」という動詞にピタリと当てはまる言葉が日本語にはないから。「la vie」というのも厄介で、「人生」でも「日常」でもある、極めて多義的な言葉なんですね。日本語では「人生」と「日常」には明確な違いがある。それも相まって、日本語にするとどうも意味を取り逃してしまう。
直訳すれば、「人生(日々)を充実させろ」ってことなんですが、
それは例えば、仕事して結婚して子供産んでみたいな話ではなくて、
友達とご飯を食べに行って趣味に勤しんでみたいな話でもなくて、
「人生の実り」とはなんなのか、日々問いつづけて育てろ!という、えらく哲学的な問いを含む言葉なんです。しかも肩に力を入れるなとも言っている。
「一般的に生産性がある、意味のある人生なんてどーでもええ、アンタはなにがしたいん?どんな実がなるようにこれから自分の人生を育てるん?ちゃんと養分与えてる?」
そんな感じ。アドバイスでありながら、問われているんですね。その上、答えは一生の課題。人生で成したいことはなんなのか、何をすればそれは育つのか、自己啓発本の類には書いてない、あなた自身の頭で考えなさい、しかもリラックスしてと言うわけです。
わたしはこのとき、雷に打たれたような気持ちになりました。
考えてみれば、迫り来る就活のことで頭がいっぱいになっていたわたし。なにかと「〜しなきゃ」「〜すべき」と自分自身を追い込んでいたわたし。自分の見通しの短さ、視野の狭さに気づいた決定的な瞬間でした。
この日を境に、「ちゃんとしなきゃいけない」という妙な強迫観念から解き放たれ、ずいぶん気楽になったのをよく覚えています。
人生の終わりに、「ああ楽しかった、豊作だ!」と言えるようにするために今日をどう生きるのか、というのがわたしの人生を導く指針に変わりました。
そうは言っても、日本に帰れば現実に忙殺される日々。けれども、自分を見失いかけたとき、必ずこの言葉がわたしを救ってくれました。
「もっと人生楽しまなきゃ!楽しまないと人生棒に振るわよ」と、マザーに励まされているように思えて、「全力で頑張る」のではなく、「全力で楽しむ」にはどうしたらいいか、自分の頭で考えるようになりました。
それは簡単なことではありません。
しかし、願わくば、わたしと関わるすべての人の人生が「すべきこと」でがんじがらめになったものではなく、「楽しむこと」で満たされたものとなってほしい。
マザーからもらった優しさに救われたからこそ、わたし自身も持てる優しさを育てて、それでもって誰かの役に立ちたい。
ブランドを立ち上げようと思ったとき、そんな考えが自分にあることに気づきました。
その言葉をそのままブランド名にする案もありましたが、その話をしていたときにたまたま食べていた、マザーと一緒に手作りしたケーキのことを思い出し、「Clafoutis(クラフティ)」というブランド名にすることが決まったというわけです。
あの日庭先に差していた穏やかな陽光とマザーの優しさを製作の源に、わたしは誰かの心を穏やかにする、人を愛し愛される日々のためのジュエリーを作りたいと思います。
みなさまはどのようにして人生を楽しみますか?
わたしのジュエリーが、たとえ一瞬であろうとも、みなさまの人生の実りを育てる養分となるのなら、これ以上の幸せはありません。
駆け出しの身の上、まだまだ未熟者ではありますが、じっくりとブランドを育てたいと思います。ご支援いただけましたら幸いです。
長文お付き合いいただきありがとうございました。
よろしければお店の方もご覧ください(๑′ᴗ‵๑)
