まいど！イセやんです。

このブログの第1回では、「クリーニングのルーツ」と題して
古代ローマに洗濯の専門店があったことをご紹介しました。

では、アイロンのルーツはどうだろうと思って調べてみると、
古代エジプトまでさかのぼります。

ファラオの衣服にプリーツ加工を施すために、
石製のコテを使っていたそうです。

また、古代ローマでは、
第1回の記事でご紹介したプロの洗濯屋がアイロン加工も請け負っていて、
ワインやオリーブオイルを作る時に使う圧縮機で
シワを伸ばしていたという史料が残っています。

シワ伸ばしに熱が有効なことを発見したのは中国。

漢の時代に、小さなフライパンのような道具に熱い炭を入れて
衣服を整えていたそうです。

その炭式のアイロンが当店に残っています。

店長のお父さんがコレクションしたもので、戦前のものらしいです。
話はそれますが、当店は親子2代のクリーニング屋なんです。

店長の記憶では、穴が開いている部分には煙突のようなものがあったとか。

クローバーのマークが付いているので調べてみたら、
フランス製のアイロンにそういう印があったそうです。

Made in （お）France かも知れませんね（笑

もう1台、炭式のアイロンがあります。
こちらは煙突が残っています。

中には中敷があります。
炭の熱が直に衣服に当たらないようにしていたんですね。

「ゆづた」と記されているので日本製のようです。

どちらも、当店の店頭に飾ってありますので、
興味のある方は手に取ってご覧ください。

お～きに。

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炭式アイロン