現在、景気復興と共に求人は再び以前の勢いを取り戻し、新たに雇用される正社員の数も増えているようです。それに伴い、フリーター数も減少してきています。増加するフリーター、ニートを減らすために政府は幾つかの雇用促進策を出しているので、その影響もあるでしょう。実際、就職出来ずにフリーターやニートになる若者の人数が減少しています。そして、正社員になった新卒者数や就職総人口は、わずかずつ増加しているようです。どちらもバブル景気崩壊前の80年代後半の水準まで改善しているようです。そのまま、景気が上向いていくにつれてフリーター数は減少するのでしょうか。フリーターの数は、現代の就職活動をしている若者たちの展望によっても左右されますので、景気の変動だけで状況が好転するわけではありません。正社員として働くよりもしたいことがあったからフリーターになったという人や、労働スタイルとして制約を嫌ってフリーターになったという人は、正社員になれなくてフリーターになった人の他に存在しています。就職活動をすればどこかに正規の働き口を見つけることが可能ではあるけれど、フリーターという境遇を望んでいるという若者は、経済が回復しても政府の対策があってもなくなりはいません。バブルがはじけたばかりの時代は、他に選択肢がなくフリーターとなった人たちがいました。就職が困難だった時代の人や、まだまだ仕事をしたい団塊世代の人たちからすると、今のフリーターの考え方は、なかなか理解できないことでしょう。
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