68歳独身女性の壮絶な孤独死のお話をさせてもらいます。
ちょうど、49日を迎えたので思いつくまま語らせていただきます
夜中の2時と4時にタブロイド端末がいきなり起動して
お葬式プランのリスティング広告が表示されるようになる
立て掛けてあるクイックルワイパーのモップがいきなり
風呂場の曇りガラスに倒れたり
ラップ現象が頻繁にあり
会社のzoom会議に1週間入れなくなったり
それまでは頻繁に電話にて生存確認の意味もあり
電話連絡してたのに
体調が悪いから
明治の美味しい牛乳パック買って来て
3パック渡してからの1週間の音信不通
市役所の福祉相談員に相談して
自宅に訪問してもらい
警察と消防のレスキュー隊の出動
雨戸をレスキュー隊員が抉じ開け・・・
決まって匂う
アメリカザリガニの腐ったような異臭
ブラック不動産営業マンになって
4回目の光景
彼女と私ブラック不動産営業マンとの出会いは7年前
不動産によくある境界線立ち会いのトラブルでした
鬼のような形相で仁王立ちでクレームをわめき散らすような激しいところのある彼女でした
クレームとは植栽の槙が異常に道路に覆い
道路を拡張するためのいわゆるセットバック※という交渉のアポで訪問しましたでした
仁王立ちする彼女の出で立ちはというと・・・・・
細身で小柄な39キロ、眠け眼でボサボサな白髪でノーメイク
また、昭和時代を彷彿するファションに身を纏った何処と無く知的な女性
彼女の日常はというと、趣味の読書で昼夜逆転の引きこもりなヒッキーな日々とのこと
ヒッキィー歴はゆうに30年超のベテランの域にあるクレバーな彼女
その後、彼女とは親しくなってから聞いた話では・・・
通販でお買い物をするも新品のまま包装紙を開けずに積み重ねる日々
2階建ての自宅2棟は通販の品物でほぼ埋めつくされ、歩けなくなるほどの荷物とのこと
その高さは優に1メートル50センチの高さに到達しているとのこと
自宅の植栽は2メートルほどの槙で覆われ、なんびとも寄せ付けない静寂な佇まいの自宅
また、敷地内には古びた60年ほど前のお稲荷さんと古びた家紋入りの蔵
入り口には30年前とおぼしき年代物の自家用車に鬱蒼と生い茂る草木
自宅屋根裏にはハクビシンの走り回る音も聞こえるとのこと
中庭の樹木も緑色の苔に覆われ千と千尋の神隠しのような異空間でもあります
彼女は近所付き合いも全くなく、隣地の親戚ともほとんど会話すらありません
ただ、毎日訪問セールスマンが飛び込み営業でブザーを鳴らす毎日
激しい断りの怒鳴り声が響き渡る日常、
そうです!
彼女は地元でも名士の大地主様の相続人でもあり
両親の介護疲れから始まった正真正銘 引きこもりのヒッキィーでした
ひょんな事から、ブラック不動産営業マンの私とのご縁で
5年にわたるお取引を頂いておりました
※セットバック 営業で後退を意味し、道路から敷地を後退させること。
建築基準法で家を建てる場合に4m幅の道路に2m以上の接道義務があります。