※初戦、
埼玉1月校の入試の控え室で書いたものです。
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入試。
中学受験入試。
初戦。
入試の控え室から書いています。
今の気持ちを残したくて。
試験開始のチャイムがなった。
心臓がドキリとする。
頑張れ。頑張れ。
何が今、大変って。(私が)
涙を抑える事。
涙を我慢する事。
先ほど、息子とは階段の所でわかれた。
わかれるとき、
階段をあがっていく息子の後ろ姿をずっと見つめていた。
きっと振り向くから。
途中で振り向いた。
よかった。見ててあげられて。
そしてまた
最後の曲がる所でしゃがんだ息子。
振り向いてギリギリの所でしゃがんで、
身を低くして、手を振ってきた。
よかった。まだ見ててあげられて。
よみがえる。重なる。
今から3年前。
小学4年生。
初めての電車での塾通い。
ほぼ私が送り迎えしていたけれど、
それでも、たまには一人で電車で行ってもらう時もあった。
駅の改札でわかれるとき。
いつも階段の途中で振り向き、
手を振り、
最後に曲がる時にまたも振り向いて、
しゃがんで最後まで手を振る息子だった。
(階段ってのぼっていくと、だんだん足元しか見えなくなるじゃない?しゃがむとギリギリの所でまだ見れるので。)
私も改札の手前でしゃがむ。
二人でしゃがんで手を振り合う。
(私はちょっと恥ずかしいけれど

、邪魔にならない端っこで一瞬しゃがんでいました。)
それが、
「お母さん、行ってきます」
「いってらっしゃい!頑張ってね!」
の私達の合図だった。
息子の表情の裏にはいつも
「本当に一人で行かなきゃだめ?
お母さん、ついてきてよぉ
」
実はそんな心の表情が見え隠れしていたが、
私はいつも気付かない振りをして笑顔をつくった。
息子は体が小さかった。
細くてチビッちゃくて。
おっきな、カバン背負って。
ヨタヨタと塾へ通った。
あの頃の息子の姿と、
先ほど入試に向かう息子の姿が重なる。
階段をのぼる息子。
何度も振り返る息子。
小さな息子と
成長した息子が
同じ光景の中で
・・・よみがえって、重なって。
泣きそうになる。
大きくなったね。
今まで頑張ったね。
背はグングン大きくなり、たくましくなった息子。
表情もずいぶんとあどけなさが抜けてきた。
初戦に向かう息子。
最後に手を振る時の息子の表情が
頭から離れない。
戦うのよ。
精一杯、頑張りなさい。
お母さんは同じ校舎の中で祈るから。
だめだ。
鼻水が。。
涙は我慢すると、鼻から出てくる。
じゃあ、鼻水じゃないのでは。
鼻からでてくる涙か。
鼻水はきちゃなそうなイメージがあるけど、
涙はキレイなイメージ。
では、今、私の鼻から出てくるものは
キレイです。(謎)
控え室、たくさんの保護者の方々がいる。
鼻をすする私は風邪っぴきと思われても申し訳ない。近くにいるの嫌だよね。
涙よ。涙。涙なの。
風邪ひいていないわ。
鼻水じゃないわ。
鼻から出てくるけど。
一度、席を立とう。
冷たい風にあたってこよう。
あぁ。もう一旦、締めます。
涙よ、ひっこめ。
息子よ、頑張れ。
祈