久しぶりに、この曲を聴いて懐かしくなってきた。
映画「グラディエーター」を観たのは、
今から10年以上も前になる。
思い出すと急に、胸が熱くなる。
名門UCLAで「コレクティブ・ハウス」のセミナーがあるというので、
勢い余って参加することになった。
1日2日とあるお宅にお邪魔することが出来たのだが、
3日目以降は、自分で宿を探すことになった。
お金も余り持ち合わせていなかったので、ユースホステルを選んだ。
アメリカでは初めてのユースホステル。
思った以上に汚く、狭かった。
夜中は、叫び声や騒ぎ声がする。
特にシャワー室は最低だった。
季節がらだったのか、バックパッカーというよりは、
職を求めて滞在しているような人達ばかりだった。
そんなユースの昼下がり、
この映画「グラディエーター」に出会った。
確か、凄くいい天気だった。
それなのに、
自分は、TVの前にある黒いソファーで、
次に行く場所を決めようと「LA建築探訪」を眺めていた。
周りは、ガヤガヤして、賑やかだった。
?なんでこんないい天気なのに?
そう、この時間、この部屋には、
求職活動のため、1台の公衆電話に男たちが群がっていたのだ。
分厚い電話帳やグシャグシャの紙を持った大柄な男たちが沢山いた。
中には、電話口に向って怒鳴っている男もいた。
そろそろ外に逃げ出そうかなと思っていた時、
部屋中が静かになった。
そう、
映画「グラディエーター」が自分の目の前のTVで放映され始めたのだ。
もちろん字幕なんてないし、「グラディエーター」なんて映画も知らなかった。
ほとんど英語は自分にとってはチンプンカンプン。
でも、映像に惹き込まれた。
ストーリーに惹き込まれた。
その部屋にいた者は、みんな惹き込まれていた。
さっきまでキレまくってた奴でさえ。
今でも憶えている。
あの時、部屋中を見渡すと色んな人種の男達がいたのを。
映画と同じように色んな人種の男達が。
自分の隣にだって座っている。
あの時、はじめてみんなで観る映画の醍醐味を知った。
胸が、熱くなった!
